沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 社会福祉法人偕生会 県立石嶺児童園

ページ番号1019513  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:児童養護施設 県立石嶺児童園
  2. 経営主体:社会福祉法人偕生会
  3. 所在地:沖縄県那覇市首里石嶺町4丁目394番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもの意見の実現に向け、地域生活における選択肢の開拓を行っている。

日常的に近隣のコンビニや薬局などで子どもが自由に日用品の買い物ができるように工夫したり、子どもの希望を反映して理髪店や病院のクリニック等に施設の提携先を広げ、子どもの行動の自由度を高めて選択肢を増やす取組に力を入れている。また、寮内へのWi-fi設置や動画配信サービスの導入など、子どもの意見に基づき施設内のルールを見直し、具体的な環境整備を実現している。

2.標準的な実施方法についての検討・変更が積極的に実施されている。

子どもの日々の生活状況等から、現在の「業務概要」「規程」に想定されていない出来事への対処方法等について統一を図るため、定期的な会議で迅速に検討、文書化する取り組みが行われている。文書内容は管理職によるチェック・決裁を受け、速やかに各寮へ発信される仕組みとなっている。

3.子どもの保護者との連携をはかり、信頼関係の構築や家庭復帰に向けた取り組みの充実に尽力している。

家庭支援専門相談員を中心に、保護者に対しては園からの情報提供を行い、保護者からの相談を受けられる体制作りに取り組んでいる。必要に応じ個別でペアレントトレーニングを実施、家庭復帰を目標とする子どもとの長期的な親子関係再構築に向けて多職種で慎重に検討され、実現に向け園全体で尽力している。

改善を求められる点

園内での情報共有について深化をはかり、さらなる養育・支援の向上に活かす取り組みが求められる。

園では標準的な実施方法を記載する「業務概要」「規程」について迅速に必要な見直しを実施し、周知を図るよう努力している。園として必要な養育・支援を実施するため専門的な会議体制を構築し、様々な話し合いが行われているが、県内では規模の大きな施設で職員数も多く、寮ごとに建物が分かれていること等もあり、これら情報の周知が浸透するのに時間がかかっている可能性がある。作成された標準的な実施方法や諸会議での検討内容の周知に向けて今後も工夫を重ね、職員の総力を活用したより効果的な養育・支援の実現が望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

令和4年度の第三者評価を受審し、結果報告を基に普段の業務内容の改善を進めるための示唆を頂きました。子どもの意見の実現や標準的な実施方法の検討・変更及び保護者との信頼関係構築等に高い評価を頂き感謝申し上げます。今後は、職員の質の向上に向けた一人ひとりの目標設定と結果確認、新たに必要とされるマニュアルの作成、権利擁護チェックシートの分析、事業計画等の一層の周知等、職員一丸となって改善を進め、子ども達の自立に向けた支援に繋げていきたいと思います。
これからも「子どもの最善の利益」を中心として、安全、安心で幸福感が実感できる施設運営に取り組んでまいります。

第三者評価機関

一般社団法人沖縄県社会福祉士会

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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