沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果　仲井真こども園

基本情報

1. 事業所名：仲井真こども園
2. 経営主体：社会福祉法人 玉重福祉会
3. 所在地：沖縄県那覇市字仲井真173番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.理念に基づいた教育・保育の実践が行われるとともに、理念に沿った人材育成を実践している

職員作成のイラストを挿入した理念の掲示物を作成し、玄関正面や事務所、各教室等に掲示している。掲示物作成の過程で、理念が職員に浸透し教育・保育の実施に反映されている。法人のホームページには、沿革、法人理念が掲載されており、こども園のホームページには、保育理念、教育・保育方針、教育・保育目標が明示されている。理念に沿った法人の目指す職員像としての「スマイル・スピーディー・シンセリティー・スタディ」（4S）の考え方は、職員に浸透しており、教育・保育活動において相互に声を掛け合っている。年に2回実施している園長面談では、年度の初頭に個人の目標を設定し、年度末の自己評価等で、目標の達成度の確認を行うことにより、理念に沿った人材育成を実践している。

2.子どもの主体的な活動に繋げる環境構成を大切にし、援助や配慮が行き届いている

食育の一環である栽培活動において、子どもの水やりや収穫の様子を分かりやすく掲示（写真やコメント）し、子どもの興味や関心を引き出し、子どもが継続して活動できるよう配慮している。また、「秋まつり」は、夏休み明けの1号認定子どもが登園しぶりをしないよう配慮をしつつ、子どもの意見や思いを受け止め主体的にまつりの企画や準備ができるよう、さりげない援助を行っており、子どもが達成感や充実感が得られるよう工夫されている。

3.実習生を積極的に受け入れ、教育・保育に関わる人材育成に努めている

園では、園長の基本姿勢として「子どもの安全確保」、「元気に登園したら元気に帰す」ことを大事にしており、実習生に対しても同様に基本姿勢の重要性を指導している。実習生受け入れマニュアルに沿って積極的に実習生を受け入れ、実習生を配置するクラス担任に主幹保育教諭が事前に実習受け入れ体制について指導している。また、学校側と連携の上で安心して実習を進められるようにプログラムを作成している。日頃はクラス担任が直接指導し、実習中間日に主幹保育教諭が面接を行い、意見や課題等を聴取しアドバイスしている。保護者に対しては事前に園だより等でお知らせし、実習期間中は玄関に掲示して周知を図っている。

改善を求められる点

1.法令遵守について、職員への周知をさらに深められるような取り組みに期待したい

園長は、法令について基本的な法律の理解に努めると共に、随時更新されるコロナ感染対策等の通知などについて文書綴りを作成し、職員の閲覧環境を工夫している。また、法令遵守を基本に園運営に取り組み、法人内の園長会や那覇市こども園園長会・那覇地区園長等運営管理協議会等に参加し情報を収集している。収集した情報については、職員会や園内研修会で報告・研修を実施している。研修での説明資料作成を経験の浅い職員に担当させるなどの工夫を行うことで、職員への周知をさらに深められるような取り組みに期待したい。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

平成30年に仲井真幼稚園から仲井真こども園へと移行したことに伴い、仲井真こども園としての教育・保育の充実や職員の意識向上を求め、令和2年度に初の第三者評価を受審しました。その時の評価結果をもとに取組を行い、学びを深められるように行ってきたことが今の教育・保育に結びついているかを確認すべく、再度第三者評価を受審致しました。
今回2度目の受審ということもあり、前回の評価反省事項を見直し日頃の教育・保育を進めてきたつもりでしたが、保育内容や園における保護者の思いなどを改めて知ることにより、今まで気づかなかったことが見え、多くの学びを得ることができました。職員一人ひとりが保育者だという意識を高め、保育環境や教育保育実践を深めていく事で、保育の良さを発信できると改めて実感させて頂きました。受審結果におきましては、当法人の理念にもとづいた教育・保育の実践や人材の育成面において評価頂いたことに感謝しています。子どもたちの主体性を失わないよう心掛け、教育・保育を行っている事への自信となりました。しかしながら、地域との交流活動やマニュアルの整備活用において努力する点もあり、今後は課題改善に向け取り組んでいきたいと思います。
これからも子どもたち一人ひとりの良さを見出し、成長を見守りながら、職員自身が研鑽を怠らないよう努め教育・保育を行っていきたいと思います。

• 評価結果 （PDF 477.1KB）
• 利用者調査結果 （PDF 176.2KB）

第三者評価機関

一般社団法人 沖縄県社会福祉士会