沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 若狭浦保育所

ページ番号1033188  更新日 2025年2月21日

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基本情報

  1. 事業所名:学校法人大庭学園立那覇市公私連携型保育所 若狭浦保育所
  2. 経営主体:学校法人大庭学園
  3. 所在地:那覇市若狭3丁目18番6号

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行い、家庭での不適切な養育(虐待)等の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

 子どもの生活を充実させ、保護者が安心して通わせられるように、日々の連絡帳を活用し、送迎時に園での子どもの様子を伝え、クラス懇談会や個人面談を通じて子どもの様子や状況を共有し、家庭での様子を得る機会としている。保育参観や運動会、お遊戯会を通じて子どもの成長を保護者と共有するため、運動会の配置図の掲示など配慮が見られる。週の保育内容は、保護者が一目で理解できるようにクラスごとに掲示している。発達や成長に不安を持つ保護者に対しては、関係機関と連携して支援を行い、子育てが負担に感じている保護者の対応は、不適切な養育の予防として全職員で情報を共有し、対応している。

2.一人ひとりの子どもの健康管理を適切に行い、子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

 子どもの既往歴や予防接種状況を把握し、内科・歯科健診やアレルギー対応等、児童票に記載している。保育中に発熱や体調不良、怪我があった場合は保護者に連絡し、迎え時に説明している。職員間での情報共有は引継ぎ簿や会議で行い、健康に関する方針は保護者に重要事項説明書やしおりで周知している。「保健だより」を通じて保護者に健康・衛生情報を提供している。各クラスの食事時間に調理員は、メニューの説明や配膳を通して子どもたちと会話し、食事への関心が持てるようにしている。献立は、季節感を取り入れ、地域の食文化や行事食を提供し、アレルギーのある子どもには除去食や代替食で対応している。園の喫食状況については、法人の栄養士と給食会議で共有し、献立を作成している。厨房では衛生管理マニュアルに従い、冷蔵庫の温度チェックや水質検査、厨房職員の検便を実施している。

3.管理者がリーダーシップを発揮し、経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

 経営の改善や業務の実効性を高める取組に指導力を発揮している。経営課題を明確にした具体的な取組については、健全経営化計画を策定し円滑運営のための保育士数の確保、利用定員数を増やし健全経営化、設備・遊具等の経年劣化への対応、経費節減等の課題を明確にしている。経営状況や改善すべき課題については、法人代表者会議で共有されている。0歳児受け入れに伴う保育士採用やパーテーションの張替えや壁の塗替え、経費節減のための光熱費の削減等が全体会議やクラス代表会議で周知取組されている。保育所の使命と適正な運営のための経営課題を明確にした5年間の健全経営化計画(中・長期計画)が、適正な人材の確保、利用定員、地域との交流・連携、新規事業の研究等具体的な内容で策定され、計画的に取り組まれている。

改善を求められる点

1.中・長期計画を踏まえた単年度の計画を策定することが望まれる。

 中・長期計画の令和6年度事業を、単年度の事業計画に位置づけ、数値目標や具体的な成果等の設定をして実施状況の評価を行い、事業報告書で実績報告することが望まれる。

2.子どものプライバシー保護に配慮した保育の取組を行うことが望まれる。

 子どものプライバシー保護について、社会福祉事業に携わる者としての姿勢・責務等を明記した規程・マニュアル等を整備し、職員研修によりその理解が図られるようにする。

3.苦情解決の仕組みを確立し、苦情内容及び解決結果等を保護者などに配慮したうえで、公表する体制を構築することが望まれる。

 苦情解決については、保護者等からの苦情だけでなく、電話や口頭での相談、意見も含め、受付から解決までの記録を適切に保管し、保護者などに配慮したうえで、公表する体制を構築することが望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

 若狭浦保育所では、「保護者と密に連携した子育て支援が為されている」という高い評価をいただきました。今後も保育所・保育士は保護者の子育て伴走者として、調和のとれた職員体制と、充実した保育環境の質を高めるべく、数年後の保育所のあり方を見据えた事業計画と実践・評価・改善に取り組みます。一方、こどものプライバシーを尊重した保育が行えるよう、保育士及び職員一人ひとりの人権意識を磨くことの重要性を再認識し、更なる研修等の充実に向け取り組みます。加えて、保護者をはじめ、保育所に関わる様々な方面からの多様なご意見を大切にし、保育所運営の糧にしていく仕組みの構築に努めます。保育所保育の内から外から関わる多くの方々の想いと、諸情報の風通しのよい環境が、若狭浦保育所の魅力の一つとなり、こどもや保護者から選ばれる、また、職場として選ばれる保育所として成長したいという意欲が高まる評価結果でした。客観的・実践的に調査・評価いただいた関係各位に、心より感謝申し上げます。

評価結果の詳細

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
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