沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 タピックちきゅう保育園
基本情報
- 事業所名：タピックちきゅう保育園
- 経営主体：医療法人タピック
- 所在地：沖縄市比屋根1－16－2
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.保護者支援のための環境整備に取り組んでいる。
園では、保護者の利便性を考慮し、手ぶら当園を可能とするおむつのサブスクリプションサービスを導入している。また、午睡用の布団としてスタッキングベッドを保育園で購入し、園児の午睡時に使用することにより、保護者負担の軽減に取り組んでいる。玄関や保育室が2階にあるため、1階の出入口は、セキュリティー設備が充実し安全対策を行っている。
2.厨房に管理栄養士・栄養士を配置し、安全で栄養価を踏まえた食事を提供している。
給食は自園調理で、季節に応じた行事食や伝統料理など豊富なメニューが提供されている。子ども一人ひとりの食欲や苦手なものに配慮し、無理をさせずに優しく声かけを行ってサポートしている。また、掲示物やポスター、カレンダーなどを活用して栄養素の知識を広め、子どもの食事への興味を引き出す工夫も行っている。厨房職員には管理栄養士と栄養士が配属され、オープンキッチンからランチルームが一望できるため、日々の食事の様子を伺い次回の献立や調理の工夫に活かしている。当園は栄養的報告が義務づけされてないが、適切な栄養価の給食提供を心がけ、自園の摂取量と厚労省の目標摂取量と比較し、定期的に栄養価のチェックを行っている。衛生管理も徹底し、毎日の点検を行い安全な給食を提供している。
改善を求められる点
1.事業計画・運営管理等の職員への周知、参画の仕組みを構築することが望まれる。
園長は、理事長・常務理事との協働により、毎年度の事業計画を策定し園全体の運営管理を行っている。日々の日報の提出と毎月の運営会議の参加時に事業運営の報告を行い、必要な助言を得て運営管理に取り組んでいる。保育園マニュアルには、組織図・職務分掌が記載され、権限と責任が明記されている。又、マニュアルには、職員の参画についても明記している。
今後は、園長・主任保育士・副主任保育士とのミーティング時に、組織運営の現状と課題を提供し職員への周知を図り、運営への参画を求める取り組みが望まれる。
2.標準的な実施方法の追加整備が望まれる。
標準的な実施方法として、保育園の基本マニュアルや午睡、食事、プール遊び等の手順が文書化され、相談室に保管されている。
職員に対しては、十分に周知や活用が行き届いていない面が見られるので、今後園内研修等で周知と理解を深めるよう取り組むことが望まれる。また、記録の取り方や保護者との対応法等、他の場面についても、職員が一貫した対応ができるよう追加して作成することが望まれる。
3.保護者アンケート等を実施し、保護者の意見や要望を反映させる取り組みに期待したい。
保護者に対しては、個人面談を年1回実施している。行事後のアンケートは取っているが、満足度や要望・意見等のアンケート調査は実施されておらず、保護者会も未結成のため満足度が十分に把握できていない状態である。
今後は、満足度等を把握するために保護者アンケート等を定期的に実施し、把握した結果を分析・検討して保育の質の向上に繋げることが望まれる。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価は、本園にとって初めての受審であったこともあり、職員全体で都度話し合いながら進めていきました。
保育経験の長い職員が、若い職員へ運営や保育に関する内容について解説するなど、一つの事業に対して客観的に評価する学びの場となり、本園職員にとって園や個々の課題の気づきや共通認識ができたことが一番の成果だと思います。
保育園の課題や気づきを今後どのように活かし、解決・ゴールしていくかによって本園の目指す基本的な視点をもとに、そのための子どもたちの教育と保育の仕組みを整え、それに関わる職員の成長と幸せを実現する施設へと近づいていけるものと思います。
最後になりましたが、お忙しい中アンケートにご協力頂いた保護者の皆様には、心より感謝申し上げますとともに、評価機関の評価調査者の方々にはご丁寧に細かく評価・ご助言していただきまして、ありがとうございました。
評価結果の詳細
第三者評価機関
一般社団法人 沖縄県社会福祉士会
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話：098-866-2164 ファクス：098-866-2569
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