沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 那覇市立大名こども園
基本情報
- 事業所名：那覇市立大名こども園
- 経営主体：那覇市
- 所在地：那覇市首里大名1丁目49番地
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.一人ひとりの園児を受容し、主体的に活動できる環境を整え、健康管理に努め、園児が心地よく過ごし、園児の状態に応じた教育・保育を行っている。
入園前の面談や前年度の引き継ぎで園児の生活習慣や興味、困り感を把握し、担任で共有している。職員は園児の気持ちに寄り添い、興味に応じた遊具や教材を用意し、応答的な関わりを重視している。環境構成では、園児の発達や季節に応じて工夫し、安心して過ごせるよう配慮している。室内は素材に配慮した家具や玩具を設置し、自発性を促す工夫があり、園庭では植物や昆虫に触れられる自然環境を用意している。保健計画には熱中症予防が追記され、健康管理を強化している。廊下や教室には一人で休めるスペースを設け、園児の心身の安定を支えている。
2.管理者のリーダーシップが発揮され、利用者満足の向上に努めている。
園長はPDCAサイクルに基づき、毎年教育・保育計画や学校評価の自己評価、保護者アンケートを実施・分析し、課題を把握して改善策を見直している。課題は全職員で共通理解し、「幼児理解」「保護者との信頼関係構築」「支援会議の充実」に取り組んでいる。週案会議には園長・教頭が参加し、発達に配慮した指導計画や行事を企画している。保護者との関係では、PTCA総会やアンケートを通じ意見収集を行い、令和5年度アンケートでは95％が肯定的評価、相談対応についても84％が適切と回答。園児の様子は日々観察し、保護者にはクラスだよりや個人面談、報告書配布を通じて活動や満足度を共有している。
3.地域との関係が適切に確保され、関係機関との連携を十分に行い、地域の福祉ニーズ等を把握するための取組ができている。
要録やしおりには「保護者や地域の人々の交流の場になるこども園」と明記し、重点目標として「地域や家庭との連携強化」を掲げている。社会資源として、那覇市子育て応援ガイドや相談窓口情報、地域行事の案内を玄関や玄関ホールに掲示・配布している。地域活動として、合同運動会や老人ホーム訪問、高齢者との交流活動を実施し、地域ボランティアへの感謝の取組も行っている。保護者の個別ニーズには読み聞かせ講座や病院情報を紹介し、ケガ時には小学校や地域保健師と連携して対応している。また、園長や教頭は小学校との会議や連絡協議会に参加し、不審者情報や危険箇所を共有。気になる園児には子育て支援室や特別支援関係者会議で専門家の助言を受け、虐待が疑われるケースでは児童相談所や地域関係者と連携し支援を行っている。
改善を求められる点
1.理念、基本方針が、明文化されているが、重要事項説明書、しおりの文言の整合性や保護者への周知が望まれる。
理念や基本方針が作成され、明文化されているが重要事項説明書、要覧、入園のしおりの文言の整合性やホームページ掲載、保護者会等での説明、周知することが望まれる。
2.経営環境の変化等に適切に対応するため、定期的に教育・保育のコスト分析や認定こども園利用者の推移、利用率等の分析を行うことが望まれる。
那覇市のホームページを活用し「那覇市の福祉」等を活用し、利用児の推移等の集計・分析が望まれる。
3.認定こども園等の変更にあたり教育・保育の継続性に配慮した対応を行うことが望まれる。
教育・保育の継続性に配慮した手順と引継ぎ文書を定め、転園後の相談方法や担当者について説明した内容を保護者へ文書にして渡すことが望まれる。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受審し、園経営等、専門的な視点から評価していただき心より感謝申し上げます。これまで気づけなかった保育理念や教育・保育の引継ぎ文章（マニュアル）の必要性等もわかり、改善すべき項目もありました。今後は、利用者や地域の皆様によりよい福祉サービスが提供できるよう、また、園児、本園の職員において、保育の質の向上につながるよう、取り組んでまいりたいと思います。ご助言、ご指導ありがとうございました。
評価結果の詳細
第三者評価機関
特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe（R） Reader（R）」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト（新しいウィンドウ）からダウンロード（無料）してください。
このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話：098-866-2164 ファクス：098-866-2569
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。