沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 兼原こども園
基本情報
- 事業所名:兼原こども園
- 経営主体:社会福祉法人 わかめ福祉会
- 所在地:うるま市喜屋武384番地
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.新人職員に対し教育チェックリストに沿って詳細なOJTが実施されている。
園では新人職員に対して詳細な教育チェックリストを作成し、時間をかけて指導している。園長、主幹保育教諭がオリエンテーション後、パソコンの使い方、守秘義務、プライバシー保護等基本的な業務から、保育技術、食事、排泄等と段階を踏んで指導し、終了後は自己評価して主幹保育教諭のチェックを受けている。自己評価表は園長との面談でも活用しており、職員としてのスキルアップに繋げている。
2.地域の関係機関とのネットワークが構築されており、支援を要する子ども・保護者等への働きかけが効果的に行われている。
園は「うるまこどもステーション運営協議会」「兼原小学校運営協議会」の構成メンバーとして定期的な連絡会に参加、地域の子ども・保護者等に関する積極的な情報共有を図っている。特に支援が必要な子ども・保護者等に対しては、各機関の立場・役割の違いを活かした働きかけを行うなど、支援の重層化に貢献している。
その一方では、地域が園へ求める期待値の高さと、現状として園が提供できる支援とのギャップもあり、職員は葛藤を抱えながら対応している。日々の教育・保育の取り組みの中での試行錯誤や、自分たちのスキルアップを図るなどして少しでもより良い対応を目指そうとする姿勢がみられる。
3.広々とした空間を活かし、教育・保育の環境整備を柔軟に行うことができる。
園は、広々とした敷地面積(約2,731平方m)、建物面積(約899平方m)となっており、柔軟な空間利用ができるよう活動内容、園児の年齢・人数に合わせ可動式のパーテーションを有効活用している。行事の練習や発表、運動活動の際には空間を広く取り、また創作活動の場面では家具や遊具の配置を工夫することで、園児が伸び伸びと安全に活動ができる環境整備を行っている。
園庭では、十分に体を動かして遊ぶことができ、園庭敷地を活かし園児がリレーやプール遊び等を行うほか、鉄棒・砂場・大型遊具が地域でも目を惹き、地域の子どもがこども園に遊びに行きたいと思うきっかけになるなど地域交流の役目も担っている。
改善を求められる点
1.職員間のコミュニケーションを深め、一つのチームとして更なる教育・保育の質の向上に取り組むことが期待される。
こども園は、同法人の事業所から異動してきた職員や中途採用職員、新卒職員等の様々な年齢構成や背景を持つ人材で構成されている。開園し3年目を迎える中、園の理念・基本方針やマニュアル内容等について会議や園内研修等において周知を図り、教育・保育の標準化に尽力している。
今後も職員相互の理解を深め園の目指す方向性について意思疎通を図り、多様な職員の力を結集した教育・保育の展開が望まれる。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
開園から3年目を迎え、職員皆で今まで行ってきた教育保育を振り返ると共に教育保育の質および利用者満足度の向上に向けて、これから取り組むべきことを明確にしたいという思いから第三者評価を受審させていただきました。
第三者評価受審に向けて職員間で話し合ったことで“認識の違い”が生じていることに気づくことができました。また、評価いただいたことで当園の強みとして伸ばしていきたい所や今後の課題が分かり、評価委員の方々から様々なアドバイスをいただいたので改善に取り組んでいきたいと思います。
ご多用中、アンケートにご協力いただき改善に繋がるご意見や温かいお言葉を下さった保護者の皆様、評価にあたり気づきと学びの機会を下さいました評価委員の皆様に深く感謝申し上げます。
評価結果の詳細
第三者評価機関
一般社団法人 沖縄県社会福祉士会
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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