沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 第2かぐらこども園
基本情報
- 事業所名:第2かぐらこども園
- 経営主体:社会福祉法人 わかめ福祉会
- 所在地:那覇市宇栄原3-16-13
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.職員の育成と定着に向けた取り組みを工夫し、働きやすく、スキルアップの図れる職場づくりに尽力している。
こども園では3・4・5歳クラスを主な対象として、月1回「わくわくタイム」と題した職員同席の集まりをホールにて開催している。専門リーダーなどがキャリアアップ研修で学んできたことを職員や子どもと共有し、教育・保育の質を向上することを目的としている。
初回は園長から「不適切保育について」とわかりやすい表現で子どもへ説明。その後は外部研修の伝達のみならず、学びを伝えることで子どもと共有を図り、職員からもその場でフィードバックが受けられ、学びから具体的な実践に向けたステップアップの場となっている。
また今年度から職員との個別面談回数を年2→3回へ増やし、自己分析シートで現在の自分について明文化するとともに「1年後はこうなりたい」を描いてもらうようにしている。年度途中で「振り返り調書」をとる際には、「1年後、3年後はどうなりたいか?」も記載してもらっている。調書と個別面談ヒアリングした際の資料から職員の個人目標を一覧にして事務所に掲示し、9月と3月に達成度(%)を記入している。
2.記録や日々の接遇等から職員が子どもや保護者と向き合う姿勢について振り返りを行い、不適切な保育を防ぎ保護者との信頼関係を築く仕組みづくりに取り組んでいる。
こども園では子どもや保護者との信頼関係を重視する観点等から、管理層によるスーパービジョン機能を発揮した指導が行われている。子どもに関する日々の記録や保護者からの質問に職員が返答した記録を管理層が確認。ICT業務支援システム内で記録に対し質問ができる機能を活用し、必要な指導を行っている。園内研修では実際の記録を取り上げ良かった点、次回からの改善を検討する点などについて話し合う場を持っており、記録や接遇の質向上に活かされている。特に3歳未満児には複数の職員がいる場で対応する、電話も1人で対応しないようにとする等、オープンで職員の心理的安全性が維持された職場環境が構築されており、不適切保育を防ぎ保護者との信頼関係を重視した日々の教育・保育に取り組んでいる。
3.育ちの連続性を支える教育・保育環境の整備に力を入れている。
こども園は、子どもの育ちの連続性として登園から降園するまで過ごす園生活を、乳幼児の発達過程に合った環境構成と考え整備している。乳児期においては家庭から安心して保育教諭との愛着関係に繋げられるよう、登園の際に一人ひとりに応じた関わりを大切に、朝の目覚めの様子、授乳の確認などについて保護者と連携を密にし、視診簿に記入を行っている。3歳未満児から生活の自立を段階的に計画されており、身辺の自立に繋がる着脱の順序を壁の見やすい位置に掲示したり、遊んだ玩具を片付けやすいように棚に写真を貼るなど工夫している。文字に興味をもてる年齢からは写真に文字を加えたりして環境構成を整えている。小学校への円滑な接続として、近隣の小学校との「保・こ・小連携協議会」に参加し、保護者に小学校の生活が見通せるよう、入学までの姿を個別面談で相談を受けたり申し送りを行っている。
改善を求められる点
1.地域のニーズを把握し、定められた事業にない地域貢献にも取り組む体制づくりが望まれる。
園では子どもとともに地域社会への貢献に取り組んでいるが、地域経済や生活環境は絶えず変化し続け、それに伴い福祉ニーズも絶えず変化している。例えば、これまで実施されている事業やサービスで対応できていた福祉ニーズが、対応することができない福祉ニーズへと変化することがある。こういった福祉ニーズに対して、今後は第2かぐらこども園のみならず、近隣の同法人の園を含め、近隣の自治会、民生委員・児童委員、小学校などの関係機関との定期的な会議の開催等を通して、地域の福祉ニーズへの対応ができる体制を整えていくことに期待したい。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回で3回目の受審となりますが、日々の保育で意識していても、なかなか文字にして振り返ることが厳しい中、自己評価に取り組み、職員一人一人がこれまでの保育の振り返りの時間を持つことができました。
見直し改善点が見つかり、さらにより良い教育・保育の提供ができるよう職員一同努力していきたいと思います。
当園の課題である地域交流・地域支援に関しては、今年度は自治会館を借用して、地域の方にも案内を出し観劇に来ていただきましたが、もう少し告知のアピールが必要だったと思います。これから園としてどのような地域支援・交流ができるのか、職員で意見を出し合い実行に向け取り組んでいきたいと思います。
今回の第三者評価受審でも、たくさんのアドバイスを頂くことができ、とても学び多い第三者評価受審となりました。
これからも質の向上へ向け切磋琢磨しながら、保護者・地域に愛される園を目指してまいります。ありがとうございました。
評価結果の詳細
第三者評価機関
一般社団法人 沖縄県社会福祉士会
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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