さとうきび栽培の土づくり(緑肥の活用)
さとうきび栽培では、緑肥や堆肥等、有機物の持続的な投入による土づくりも、とても重要です。
緑肥の選び方と栽培
緑肥とは、土づくりのために休閑期に栽培し、堆肥と違って腐熟させずに生のまま畑にすき込む作物です。
緑肥の効果は?
- 地力窒素の増加(クロタラリアなどのマメ科の植物)
- 腐植の増加
- 裸地期間を短縮による、雑草の抑制・土壌の流出防止
- 景観の向上(ヒマワリなど)
- 病害虫の予防(連作障害の回避効果など)
などです。
緑肥栽培のポイント
- 栽培する作物と違う科の緑肥を栽培しましょう。
例えば、さとうきびはイネ科なので、マメ科のクロタラリアなどを選ぶとよいでしょう。
- 梅雨前までに播種しましょう。
- 播種後、生育期間は3ヶ月程度です(ただし、種類によって変わります)。
- 緑肥の開花後半期までにすき込みましょう。
開花すると茎が固くなるなど繊維質が強くなり、すき込み難くなります。
- すき込み後、3~4週間過ぎてから次作(さとうきび等)を植えましょう。
緑肥の選び方は?
緑肥の種類は、次の表を参考にしてください。
緑肥の名称 | 緑肥の特徴 | 栽培の特徴 | 期待される効果 |
---|---|---|---|
クロタラリア | マメ科、直立性 |
発芽良好、初期生育良好、 酸性土壌ではやや生育不良 |
地力窒素の増加 |
ピジョンピー | マメ科、直立性 |
発芽やや不良、初期生育ゆるやか、 酸性土壌でも可 |
地力窒素の増加 |
セスバニア | マメ科、直立性 |
排水不良でも可、雑草化に注意、 酸性土壌でやや生育不良 |
地力窒素の増加 |
富貴豆 | マメ科、つる性 |
発芽やや不良、初期生育ゆるやか、 酸性土壌でも可 |
地力窒素の増加 |
ヒマワリ | キク科、直立性 |
景観向上、施肥したほうがよい、 酸性土壌で生育不良 |
後作のリン酸吸収向上、 マメ科に比べて窒素分は少ない |
ソルゴー | イネ科、直立性 |
発芽良好、初期生育良好、 施肥したほうがよい、 酸性土壌で生育不良 |
腐植含量の増加、 マメ科に比べて窒素分は少ない |
詳しくは、おきなわの緑肥(沖縄県緑肥栽培利用指針)をご覧ください。
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