沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 みやびの杜保育園
基本情報
- 事業所名:みやびの杜保育園
- 経営主体:社会福祉法人雅福祉会
- 所在地:沖縄県那覇市安謝1丁目15番13号
第三者評価結果の概要
総評
特に評価の高い点
1.食育活動を通して広がる体験の重視。
食育計画書を作成し、食育活動を通して子どもの姿を明確にした食育の実践を行っている。地域のボランティアの方が管理している、みやび菜園で野菜の栽培から収穫までを体験している。4歳、5歳児のクッキング活動では、炊飯器でご飯が炊ける過程を体験したり、給食の具材の野菜の皮むき、おにぎりの具づくり等食に関する体験を積み重ねた活動を取り入れている。菜園の管理に協力してくれているボランティアを招いて、菜園で収穫した野菜を具材にして感謝をこめたカレーパーティーを開催している。菜園で食材を育て、収穫し、野菜を切り、調理する。そして感謝していただく等の食育活動により、心身ともに豊かに育つ子どもの姿が園のしおりにも掲載されている。
2.保護者との良好な関係性。
今回実施した第三者評価の保護者アンケート結果から、保護者の総合的な満足度が96%と高く、「小さな保育園で大きな家族のように」と一人ひとりの子どもに目を向け信頼関係を構築する姿勢が評価されていることが伺える。24項目の質問の中で、満足度が「100%」の項目が半数を占めており、保育園に対する信頼度が高く職員と保護者との関係も良好であることが推察される。
3.職員研修の充実。
研修制度は、外部研修については、希望する職員を積極的に参加させ、資格取得を奨励している。外部研修の報告について園独自の「杜んちゅカフェ」を開催し、報告者・参加者共に充実した報告会を運営している。
又、毎月の職員会議で、職員が自分の興味のあることや学んでいることを発表しあう「トリビアタイム」を開催している。職員のコミュニケーションの活性化と知識の共有・向上を目的として実施している。令和元年度に県保育研究発表大会で、「保育士の質の向上」をテーマにこの実践について発表し、県代表として九州大会に選出された(コロナ禍のため大会は中止になった)。
改善を求められる点
1.収支計画を含んだ中・長期計画の策定と単年度計画へ反映させる工夫が望まれる。
中・長期計画については、法人を中心に事業計画の拡充、施設設備の整備や修繕等が策定され実施されてきている。今後は事業計画を実現可能とする財務面の中・長期の収支計画の策定が望まれる。
又、単年度計画は施設運営や特別保育事業、施設管理、保護者に向けて等の計画が詳細に作成されている。今後は、把握している中・長期的な目標や課題を単年度計画へ分かりやすいように記載する工夫が望まれる。
2.地域の福祉ニーズ把握・ニーズに基づいた事業・活動実践による地域福祉向上への寄与に期待したい。
当園では、保育活動の一環として園周辺の花壇作りで地域の美化活動や、夏祭り、クリスマス会、カレーパーティーへの招待等地域住民との交流を実践している。今後は更に地域のニーズを把握・分析し、ニーズに基づいた事業・活動の企画・運営により、地域の福祉向上に寄与することを期待したい。
第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
コロナ禍の中初めて第三者評価を受審させて頂き,どのような手順で取り組んでいくのかも手探りでした。そのような中、職員全員で自己評価に向き合っていくことで様々な意見を聞くことができ、自分たちの保育を振り返り、思いを共有する時間を持てたことが大きな学びにつながったと感じています。書類を整備していく上で小さな事でも気づきや改善点にしっかりと向き合っていくことの大切さも感じることが出来ました。利用者アンケートも登園自粛が続く中で多くのご協力を頂き、満足度が高かったことと日頃の職員の対応を認めて頂いたことをとても嬉しく思います。今回の受審で見えてきた課題に向き合い、地域に根ざした「みやびの杜保育園」として保育園運営を展開していけるよう、職員一同精進致します。
ご協力頂いた皆様に深く感謝致します。ありがとうございました。
評価結果の詳細
第三者評価機関
一般社団法人沖縄県社会福祉士会
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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