結核室

ページ番号1006444  更新日 2024年12月2日

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目次

  • 医療機関の方々へ
  • 法律に基づく結核患者の入院及び就業制限について
  • 結核発生・治療時の届出・申請関係
  • 結核指定医療機関の申請関係様式
  • 結核の基礎
  • 結核を予防するには?
  • 中部保健所地域DOTS事業
  • 接触者健康診断
  • 関連リンク

医療機関の方々へ

法律に基づく結核患者の入院及び就業制限について

  • 感染症法に基づく、結核患者の入退院(入院勧告、入院勧告解除)及び就業制限に関する基準について、厚生労働省からの通知、及び資料をご覧下さい。
  • なお、結核菌検査のあり方につきましては、下記資料の「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における結核患者の入退院及び就業制限の取り扱いについて(健感発第0907001号平成19年9月7日)の、「第4適正な喀痰検査の実施」にありますように、結核菌検査指針(日本結核病学会)等をご参考下さい。

結核発生・治療時の届出・申請関係

結核指定医療機関の申請関係様式

結核の基礎知識

1.結核ってどんな病気?

  • 結核は結核菌という細菌に感染することでおこる病気です。
  • 肺結核とは、結核菌によって肺に炎症を起こした状態ですが、肺以外にも胸膜やリンパ節、腸や骨にも病巣を作ります(肺以外に病巣を作る場合を、肺外結核といいます)。
  • 現在でも年間に全国で約3万人、沖縄県で約300人の結核患者が発生しています。結核は決して過去の病気ではありません。

2.感染と発病

  • 結核菌が体内(肺)に吸い込まれ、肺の奥(肺胞)まで入りこんで定着した状態を「感染」といいます。感染しても全員が発病(体に症状が現れて治療が必要になる)するわけではなく、発病者は感染者の約1割といわれています。
  • 体の抵抗力が低下すると結核菌が活発に活動して身体攻撃をはじめ、症状が出現して発病にいたります。

3.結核の症状は?

結核の主な症状は長引く(2週間以上続く)咳、痰、微熱のほか、倦怠感(体のだるさ)、胸痛、体重減少、などがあります。

4.どんな検査で結核とわかるの?

1.ツベルクリン反応検査

結核菌に対するアレルギー反応を利用した検査です。結核菌の感染を受けた人は、注射した部分が赤く腫れることで判別します。しかし、BCG接種によるものか、結核感染によるものか区別が困難なこともあります。

2.クオンティフェロン(QFT検査)

血液検査によって結核の感染を調べます。血液中のリンパ球の抗原抗体反応から結核菌感染の有無を判定します。

3.胸部単純X線検査

肺結核の場合、胸部X線写真で異常陰影がみられます。

4.喀痰検査

  • 痰の中に結核菌がいるかどうか調べる検査で、結核の診断に重要な検査です。
  • 喀痰検査には、痰を特殊な方法で染め出して顕微鏡で見る「塗抹検査」と、痰の中の菌を培養して結核菌かどうか確認する「培養検査」があります。
  • 喀痰塗抹検査で陽性の場合は、周囲の人へ感染させる危険性があります。
  • その他にも症状や病巣によって、CT検査や組織検査などを行うことがあります。

5.結核の治療は?

  • 結核は3~4種類のお薬を6~9ヶ月間、決められた期間きちんと服用することで治ります。
  • お薬を自己中断したりすると、耐性菌(お薬の効かない結核菌)に変化してしまうこともあるので、医師の指示通り正しく服用することが大切です。
  • 患者さんが最後まできちんとお薬を飲めるように、保健所では服薬支援(DOTS)を行っています。

6.予防するには?

1.予防接種(BCG)を受けましょう(対象:生後3~6ヶ月の乳児)

  • 抵抗力の弱い乳児の結核は、髄膜炎などを発病し重症化しやすいといわれています。BCGは、こうした子供の結核の予防に有効なことが証明されており、安全な予防接種として世界で広く用いられています。
  • 赤ちゃんの体調をみながら生後3~6ヶ月の間にBCG接種を受けるようにしましょう。

2.日頃から健康に気を配り、抵抗力をつけましょう

  • 結核は体の抵抗力が弱まると発病しやすくなります。日頃から十分な睡眠と食事、適度な運動を心がけ、体調を整えましょう。
  • また、きめられた定期検診はきちんと受けましょう。

3.長引く咳、痰は要注意

  • 2週間以上続く咳や痰、微熱、倦怠感などがある場合は、医療機関を受診しましょう。
  • 早期発見は本人の重症化を防ぐとともに、周囲の人への感染拡大を防ぐ意味でも重要です。

中部保健所地域DOTS事業

  • 患者さまが最後まできちんとお薬が飲めるように、保健所では服薬治療の支援(DOTS)を行っています。
  • DOTS(ドッツ)とは、患者さまが服薬するのを医療従事者が目の前で確認したり、薬を飲み終わった後の袋や残った薬で確認すること等を通して、服薬を支援する方式です。(直接服薬確認療法)
  • 薬を途中でやめたり、飲んだり飲まなかったりすると、病気の悪化や再発につながります。最も恐ろしいことは、耐性菌(薬の効かない菌)が出来てしまうことです。

接触者健康診断

  • あなたの家族や同居者が結核と診断された場合やあなたが接した方が結核と診断された場合、接触者健康診断が必要な方には、保健所から通知し無料で実施します。
    • 接触者健康診断曜日:水曜日
    • 時間:午前9時~午前11時
    • 場所:中部保健所2階第9相談室
    • 結核相談室直通:098-938-9820
  • 保健所は、結核患者の家族や接触者に対し、結核に関する不安等についての相談を行っています。
  • 結核に感染してしまったとしても発病する確率は10人に1人程度です。身近なところに結核が発生しても、過剰におそれることはありませんが、心配な場合は保健所にご相談下さい。

関連リンク

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 保健医療介護部 中部保健所
〒904-2155 沖縄県沖縄市美原1-6-28 中部合同庁舎中部保健所棟
電話:098-938-9886 ファクス:098-938-9779
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