首里城京の内跡出土陶磁器/元青花
元青花の中で、印花龍文馬上杯と大合子が特に注目されます。印花龍文馬上杯は世界で21点目の確認となり、龍の文様は中国との主従関係を示したものであると指摘されています(矢部良明氏)。大合子についても国内初の出土であり、仕切りのある中蓋も出土し特殊な器として利用されていたと考えられています。また17・18世紀に製作された沖縄県指定有形文化財の朱漆山水楼閣人物箔絵丸型東道盆の三脚を除いた外観と類似しており、陶磁器と漆器の関係を窺い知ることのできる資料です。亀井明徳氏の研究により、世界でも例のないきわめて珍しい一品であることが判りました。
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