首里城京の内跡出土陶磁器/青磁
首里城京の内跡から出土した青磁の種類には、碗・皿・盤・壺・瓶(花瓶)・馬上杯・花盆台などがあります。これらの一部は中国の龍泉窯及び龍泉窯系の窯で製作され、製作時期は14世紀中頃から15世紀中頃と考えられています。
青磁碗
表面の文様から分類した蓮弁文碗(37個体相当)、ラマ式蓮弁文碗(10個体相当)、雷文帯碗(98個体相当)、無文口縁碗(60個相当)の4種類が出土しています。
青磁碗
表面の文様から分類した蓮弁文碗(37個体相当)、ラマ式蓮弁文碗(10個体相当)、雷文帯碗(98個体相当)、無文口縁碗(60個体相当)の4種類が出土しています。
青磁皿
口折皿(鍔縁皿:58個体相当)、外反口縁皿(62個体相当)、玉縁口縁皿(10個体相当)、直口口縁皿(54個体相当)、稜花皿(3個体相当)、八角皿(4個体相当)の6種類です(総数191個体相当)
青磁盤
復元できた資料は56個体、それ以外に口縁資料による推定個体数47個体があり、全体で103個体が出土しています。器形や口縁部の成形から鍔縁盤と直口口縁盤の2つのタイプがあり、個々の特徴などから、鍔縁盤の資料は、Ⅰ~Ⅳ群までの4つに分類ができ、その変遷過程を窺い知ることができます。
青磁壺
出土状況から小型壺2個体と大型壺の総推定個体数は14個体と考えられます。これらのうち胴部に4枚の花弁と弁内に吉祥字「清香美酒」を描いた鎬蓮文壺と、素焼きの獅子を蓋の撮みとして貼り付けた資料が目を引きます。類似例として、ふくい藤田美術館の収蔵品に「清香美酒」銘酒会壺があり、元代から明代(14世紀~15世紀)に比定されます。
青磁馬上杯
14世紀~15世紀のものと考えられる有文と無文の各1点が出土しています。同時代の無文馬上杯としては南城市の仲栄真グスクから採集されたものがあります。
青磁花盆台
県内からの初出土の花盆台で、サイズなどから香炉などを支えた台ではなく青磁牡丹唐草文大花瓶などの大振りの瓶を支えたものであると考えられています。同様の花盆台の完形成品は東京国立博物館の収蔵品があります。
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