平成31年2月2日　「南大東漁港（北大東地区）開港式」式辞

はいさい、ぐすーよー　ちゅーうがなびら。
南大東漁港（北大東地区）の開港式典を挙行するにあたり、御挨拶を申し上げます。
本日、ここに宮腰沖縄担当大臣をはじめ関係者並びに地元北大東村の皆様の御臨席の下、北大東地区の開港式を挙行できますことは、誠に喜びにたえません。
北大東地区の漁港は、地元漁船のみならず、周辺海域で操業する漁船が常時利用できる漁港の整備を目的として、平成20年度に事業着手し、11年の歳月を経て、本年度開港の運びとなりました。
御承知のとおり、大東島近海はマグロやサワラ等の豊富な漁場であるにもかかわらず、海岸が断崖絶壁で天然の入江や良港がないため、漁業の規模もクレーンで陸揚げ可能な3トン未満の漁船での細々とした経営を余儀なくされてきました。
北大東地区の漁港が開港したことで、地元漁船がクレーンを使用せずに何時でも出入港ができるようになり、漁船の規模拡大や漁獲量の増加が見込まれ、地域の水産業振興に大きく寄与するものと期待されます。
これもひとえに、内閣府や水産庁をはじめとする関係機関の皆様や、地元北大東村の皆様、及び高度な技術を発揮され、困難な工事を完了させた工事関係者の御尽力の賜であり、県民を代表して深く御礼申し上げます。
多くの皆様の御支援をいただいて完成した北大東地区の漁港が、今後末永く北大東村の発展のために活用されることを心より願うものであります。
結びに、北大東村の限りない御発展と、御臨席の皆様の益々の御健勝と御活躍を祈念申し上げ、挨拶といたします。

平成31年2月2日
沖縄県知事　玉城　デニー