平成30年10月4日 「沖縄県知事就任」あいさつ

ページ番号1001537  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

ハイサイ グスーヨー チューウガナビラ。

県民の皆様、本日をもって沖縄県知事に就任いたしました、玉城デニーです。
先ほど、富川副知事から事務の引継を受けて、県知事として本格的に公務をスタートいたしました。

私はこれから、自立と共生の沖縄、そして誇りある豊かな沖縄の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

まず、自立型経済の構築に向けて、好調な沖縄経済をより一層発展させるため、アジアのダイナミズムを取り入れて沖縄の可能性を存分に引き出すとともに、沖縄の豊かな自然、独自の歴史や文化などのソフトパワーを活かした各種施策を展開したいと考えています。
また、沖縄県は4年後の2022年に復帰50周年を迎えますが、「新時代沖縄」の到来に向けて、スケール感とスピード感を持って、新たな沖縄振興計画を策定し、日本経済を牽引するトップランナーとして、力強く沖縄を導いてまいります。

そして、全ての県民が安心して暮らせるよう「沖縄らしい優しい社会」の構築に努めてまいります。
誰ひとり取り残すことなく、全ての人の尊厳を守り、共生する社会をつくるため、「子どもの貧困対策」を最重要政策に位置付け、沖縄子どもの未来県民会議など、行政と民間の幅広い支援体制を構築するとともに、子育て世代包括支援センターを全市町村に設置して、子どものライフステージに沿った切れ目のない支援に取り組んでまいります。
こうした沖縄らしいチムグクルあふれる優しい社会は県民に安らぎと活力をもたらし、強くしなやかな経済の発展を支えます。同時に、自立型経済の構築によって得られる収益は、優しい社会の構築にも寄与し、自立と共生そして多様性の好循環を生み出すことができるようになります。

自立型経済の確立、そして沖縄らしい優しい社会を構築するためには、何よりも、沖縄が平和で、安心安全に暮らせる社会を実現することが求められます。
そのためには、沖縄の米軍基地の整理縮小が急務であり、ましてや新たな米軍基地の建設は到底容認できるものではありません。
政府は、今もなお、普天間か辺野古かと、県民同士に負担を付け替えて、新たな犠牲を押しつけようとしています。

心ない分断を乗り越えるため、翁長前知事の遺志を引き継ぎ、今こそ県民が心を一つにして、誇りある豊かな沖縄を実現していく必要があります。
私は、政府に対し、対話によって解決策を導く民主主義の姿勢を求め、普天間飛行場の一日も早い閉鎖と返還、そして、辺野古新基地建設の阻止に向けて、全身全霊で取り組んでまいりたいと考えております。

今後とも、県民の皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。

ユタサルグトゥ ウニゲーサビラ。
イッペー ニフェーデービタン。

平成30年10月4日
沖縄県知事 玉城 デニー

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 知事公室 秘書課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟6階(北側)
電話:098-866-2080 ファクス:098-860-1453
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。