沖縄の伝統的な食文化の保存・普及・継承事業

ページ番号1009626  更新日 2024年10月3日

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沖縄県が認証する「琉球料理が味わえる店」を募集します(※令和6年度の募集は終了しました)

 県では、琉球料理を基盤とする「沖縄の伝統的な食文化」の普及・提供を推進するため、県民や観光客に「琉球料理」の魅力を発信することができる県内飲食店等を「琉球料理が味わえる店」として認証する制度を令和5年度から実施しています。

 県産食材を使った料理を提供し、琉球料理の味わいや魅力を知ってほしい、そんな思いをもった「琉球料理が味わえる店」を募集します。

 つきましては、下に制度の概要を記載しますので、認証制度に関心のある飲食店等の皆さまにおかれましては、ぜひ申請のご検討をお願いします。

募集期間

令和6年8月31日(土曜日)まで ※令和6年度の募集は終了しました。

認証の対象店

  1. 沖縄県内で5年以上営業していること
  2. 琉球料理を県民や観光客等へ年間を通して積極的に提供している飲食店等(店内で飲食サービスを行っている店舗)

認証申請の要件

  1. 琉球料理メニュー表(別表1)に掲げる品を5品以上提供していること。
  2. 琉球料理メニュー表(別表1)に掲げる品のそれぞれに県産の食材を使用(5割以上)していること。
  3. 琉球料理メニュー表(別表1)に掲げる品は『「沖縄の伝統的な食文化」の9つの要素』(別表2)のいずれか一つ以上に基づき提供していること。
  4. 「琉球料理」を含む「沖縄の伝統的な食文化」について積極的に情報提供等を行っていること。

※年間の認証件数に上限があるため、申請書の内容等に基づき評価を行い、評価の高い店舗から認証していくこととなります。
※必要に応じて、実際に店舗において実食する現地調査を行います。
※本制度における琉球料理の調理法などは、以下に掲載する「琉球料理担い手育成講座 受講生教本」を参考にしています。

申請方法

以下の「琉球料理が味わえる店」認証申請書をダウンロードし、入力のうえ事務局のメールアドレス(shokubunka@okw.jtb.jp)あて送付をお願いします。

問い合わせ先・申請書提出先

沖縄食文化店舗認証制度・普及啓発事業共同企業体
「琉球料理が味わえる店」認証制度運営事務局(沖縄JTB株式会社内)
住所:那覇市旭町112-1
電話:098-860-7704
Eメール:shokubunka@okw.jtb.jp
担当:街(つじ)、天願、小金井

沖縄の伝統的な食文化の保存・普及・継承について

沖縄県の食文化は、長い歴史や諸外国との交流の中で、人々の生活に根付いて育まれた独特なものです。

しかし、近年、ライフスタイルや価値観の多様化などにともない、食を取り巻く環境が大きく変化したことや、食文化を支える人材の高齢化や年中行事の簡略化等による行事食の衰退、若い世代を中心とした伝統料理離れが進んだことなどにより、「沖縄の伝統的な食文化」が失われつつあります。

そのため県は、平成28年度に「沖縄の伝統的な食文化普及推進計画」を策定し、沖縄の伝統的な食文化の保存・普及・継承を推進することにしました。

沖縄の伝統的な食文化とは

沖縄の伝統的な食文化とは、琉球料理という沖縄独自の料理文化に基盤をおき、食材や調理法、風俗習慣などの様々な要素を包含した生活文化です。

その底流には、自然や気候風土の尊重、家族・親族や地域とのつながりを大切にする精神、日中両国をはじめ各国との交流による影響などがあります。

「沖縄の伝統的な食文化」=「琉球料理」+「各要素ごとの特徴」

琉球料理

琉球料理とは、沖縄で発展・継承されてきた伝統的料理で、以下の双方を源流として現在に受け継がれています。

  1. 琉球王朝時代に中国の冊封使(さっぽうし)や薩摩の在番奉行等を饗応するための料理が生まれ、調理技術や作法等を洗練させて宮廷料理として確立し、それが上流階級に伝わり、明治以降は一般家庭にも広がってさらに発展したもの。
  2. 亜熱帯・島嶼(とうしょ)の自然環境のもとで育まれてきた庶民料理。

各要素ごとの特徴

  1. 食材:各地域に根ざした食材(野菜、魚介や海藻、豆腐、豚肉等)を多く用いるとともに、外来の昆布やスンシー[注:シナチク]等を巧みに取り入れ定着させている。本土のように食肉禁忌の影響が少なく、肉食文化が発達しており、特に豚肉食習が根強い。
  2. 調理法:基本的に加熱調理で、生食は少ない。油脂を用いた汁物、煮物、炒め物、揚げ物が多い。豚肉は、茹でてアクや余分な脂肪を取り除き、下処理をしてから調理する。茹で汁はだしとして用いるなど、食材を無駄なく活用するのも特徴である。
  3. 味わい(だし):豚のだし(肉・骨)とかつおだしをベースに、肉、魚介、昆布、野菜、豚脂などを複合的に用いることで生まれる深い旨みやコクが料理の味の基調をなす。
  4. 栄養:豚肉と昆布、島野菜と島豆腐の取り合わせに代表されるように、食材の相性を工夫し、栄養的にもバランスがよい。健康によいとされる自然の素材や煎じ物(シンジムン)(薬餌)が多く用いられ、「医食同源」の考え方が根づいている。
  5. 菓子:琉球王朝以来の伝統を受け継ぐ菓子職人によって作られ、50種類以上の多様さを持ち、それぞれ儀式や行事の際に用いられてきた。金楚糕(チンスコウ)や光餅(クンペン)など中国の影響が色濃く残る菓子が多いが、日本系や南蛮系の菓子もある。
  6. 酒:琉球王朝時代、泡盛は江戸幕府への献上品として、また冊封使の饗応に供された。現在でも、冠婚葬祭や伝統祭祀、行事等の際にも供され、長く寝かせ熟成させた古酒(クース)として飲用されることも多い。
  7. 茶:沖縄でよく飲まれているのは、中国から伝わった清明茶や茉莉の花の香をつけたさんぴん茶である。ぶくぶくー茶は、煎玄米湯と清明茶、番茶の茶湯を合わせ、大きな木鉢と茶筅(ちゃせん)で泡立てた飲み物で、沖縄特有の茶道の一つとして那覇で広まった。
  8. 食器:琉球漆器、陶器、磁器等を用いて料理を盛り付ける。螺鈿(らでん)や堆錦(ついきん)のきらびやかな文様のある東道盆(トゥンダーブン)は、接客用の琉球料理を盛る器として王朝時代から用いられ、料理とともに琉球の美を表現している。
  9. 風俗習慣:親族や地域住民が集まる行事や伝統祭祀の際に独特の料理がふるまわれるなど、料理は社会的な絆を再確認する媒体である。

「琉球料理伝承人」について

「琉球料理伝承人」は、「沖縄の伝統的な食文化」の担い手として、積極的な普及啓発活動により、次世代への継承及び観光資源としての活用に資することを目的として設置されました。

「琉球料理伝承人」一覧

「琉球料理伝承人」提出様式

「沖縄の伝統的な食文化の普及推進計画」の取組について

「沖縄の伝統的な食文化の普及推進計画」に基づく各年度ごとの取組(予定)を紹介します。

沖縄食文化保存・普及・継承事業委託業務報告書

平成29年度
平成30年度
令和元年度
令和2年度
令和3年度

琉球料理伝承人によるレシピ動画

沖縄食文化実態調査の実施

琉球料理担い手育成講座の開催

平成29年度
  • 開催期間:平成30年1月24~26日、1月31日~2月2日(全6日間)
  • 会場:沖縄ガスショールーム
平成30年度
  • 開催期間:平成31年1月23~25日、1月30日~2月1日(全6日間)
  • 会場:沖縄ガスショールーム
令和元年度
  • 開催期間:令和2年1月22~24日、1月29日~1月31日(全6日間)
  • 会場:沖縄ガスショールーム

琉球料理ガイドブック

関連リンク

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 文化観光スポーツ部 文化振興課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟8階(南側)
電話:098-866-2768 ファクス:098-866-2122
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