沖縄の音楽

ページ番号1002693  更新日 2024年1月11日

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沖縄の音楽は、沖縄が琉球(りゅうきゅう)だった時代、首里城(しゅりじょう)の中で始まった「琉球古典音楽(りゅうきゅうこてんおんがく)」と、それ以外の人たちが楽しんだ「民謡(みんよう)」に分かれます。

琉球古典音楽は、かぎられた人たちのための音楽でしたが、一般(いっぱん)の人たちが広めた民謡は、三線(さんしん)の伴奏(ばんそう)にのり、くらしの中にとけこんでいきました。そして、現在も多くの人に歌われています。

沖縄の音階(おんかい)

沖縄の民謡の音階は、琉球音階(りゅうきゅうおんかい)とよばれ、一般的には「ドミファソシド」という5音音階【ペンタトニック】となっています。

これは、日本の民謡や邦楽(ほうがく)に見られる音階と同じくアジア的な5音音階です。琉球音階は(ド-ミ)、(ソ-シ)の音程(おんてい)と、そのあとに現れる〈ミ-ファ〉、〈シ-ド〉の半音(はんおん)との結びつきに特徴(とくちょう)があります。

「ドミファソシド」という音階は沖縄だけでなく、インドネシア(ガムランのペロッグ調)や中国の雲南省(うんなんしょう)、ヒマラヤ南麓(なんろく)のブータンなどにも存在(そんざい)しているようです。

沖縄諸島(おきなわしょとう)にみられる音階は、琉球音階だけではありません。八重山諸島(やえやましょとう)の古謡(こよう)として歌いつがれるユンタやジラバには、日本の雅楽(ががく)と共通する律音階(りつおんかい)「ドレミソラド」という音階もあります。

三線

写真:三線
(写真提供:OCVB)

三線(さんしん)は、沖縄で一番親しまれている楽器で、14~15世紀ごろ中国から伝わったとされます。東南アジアのニシキヘビの皮が使われることから、本土では「蛇皮線(じゃびせん)」とよばれていましたが、「さんしん」が正しいよび方です。

沖縄の人たちにとって、三線(さんしん)は心の楽器ともいえるほど特別のものです。家の床の間(とこのま)に、三線(さんしん)をかざる様子も多く見られます。

また、太平洋戦争(たいへいようせんそう)が終わってすぐのころには、空きかんにパラシュートのひもをはった「カンカラ三線」を作り、心をいやしたといわれています。

現在の沖縄音楽

昔からある曲以外に、次々に新作が生み出されていることも、沖縄の民ようの特徴(とくちょう)の一つです。また、県内で作られた民謡は、県内で楽しまれているのはもちろん、最近では、県外や外国に住む沖縄出身者の子どもや孫にも広がっています。沖縄音楽は、沖縄から飛び出し、世界各地で受け入れられているのです。

沖縄の代表的民謡

表の下のリンクをクリックしてみてね。ダウンロードして音楽が聞けるよ。(音が鳴ります)

安里屋ユンタ
全国的に知られる竹富島(たけとみじま)の歌。200年前の琉球王国(りゅうきゅうおうこく)の時代のロマンスを歌ったものです。
てぃんさぐぬ花
沖縄で一番知られたわらべ歌。一番の歌詞は、てぃんさぐぬ花(ホウセンカ)でツメを染めるように、親の言うことは心に染めなさいという意味。親が子どもにいろいろなことを教える内容です。
谷茶前(タンチャメー)
漁村(ぎょそん)の風景を表現している楽しい曲。男は手に舟をこぐ道具(櫂(かい))を、女はかごを持って曲に合わせておどります。「村の前にある浜に、魚(きびなご)の大群(たいぐん)がやってきたよ」と三線に合わせて歌っています。
じんじん
「じんじん」とは沖縄の方言でホタルのこと。「ホタルよ、酒屋の水を飲んで落ちてこい。壺屋(つぼや)の水を飲んで上がっておいで」という意味。よっぱらっているようなホタルの飛び方を、楽しく歌っています。
月ぬ美しゃ(ツィクヌカイシャ)
八重山(やえやま)地方に伝わる子守歌。一番は「月が美しいのは十三夜/娘が美しいのは十七才」という意味です。

協力:照喜名 朝一 氏

注意)音楽を聞くためには、QuickTimeのプラグインが必要です。下のボタンをクリックしてダウンロードしてください。

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