沖縄の伝統芸能(でんとうげいのう)
かつて琉球(りゅうきゅう)王国だった沖縄は、中国や日本、東南アジアの影響(えいきょう)を受けながら、自分たちの芸能(げいのう)をつくりあげてきました。
沖縄の伝統芸能(でんとうげいのう)は、「宮廷芸能(きゅうていげいのう)」と「民俗芸能(みんぞくげいのう)」の二つに分けられます。
「宮廷芸能」とは、中国からやって来る使いの人たちをもてなす歌や踊り(おどり)で、首里城(しゅりじょう)を中心に行われました。「組踊(くみおどり)」や「御冠船踊(おかんせんおどり)」などがあります。
一方、「民俗芸能」は、沖縄の各地域(ちいき)の年中行事(ねんじゅうぎょうじ)や祭りの時などに行われるもので、「獅子舞(ししまい)」や「エイサー」、「民謡(みんよう)」などがあります。
このように、沖縄は昔から芸能のさかんな地域であることから、「芸能の宝庫(ほうこ)」ともよばれています。琉球王国時代の文化が、今でもしっかりと受けつがれているのです。
組踊(くみおどり)
組踊は、300年前に沖縄で生まれた演劇です。中国からやって来る使者をもてなすため、踊奉行(おどりぶぎょう)であった玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が創作しました。1719年に初めて首里城で演じられ、2019年で300周年を迎えました。
詳しくは、国立劇場おきなわのホームページをご覧ください。
エイサー
毎年、おぼんの季節になると、沖縄本島やその周辺の離島(りとう)では、エイサーが行われます。これは先祖の霊(れい)をなぐさめるためのおどりで、各地の若者たちは、たいこを鳴らしながら「エイサー、エイサー」などとかけ声をかけながらおどります。
夏の夜にひびきわたるたいこのリズムと、あせを流しながらおどる若者たちのすがたは、沖縄らしい風景として親しまれています。
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