計画調整班業務紹介

我が班の業務は農業農村整備にかかる各種計画調査や農村振興にかかる施策の推進、赤土流出防止にかかる土木的対策の検討、国や市町村との連絡調整、広報活動など多岐にわたっています。

班長はこれら班業務とは別に、課内業務の技術的総括調整業務と工事検査の実施・総括を行っています。

その中で主要業務となるのは、地域の要望に基づき、どの地区にどうった事業を実施するか、という計画を立案する調査計画業務です。

計画は、自然条件や農作物の生育、農家の利便性、用地取得の可能性、事業の経済効率性など、実に様々な要素を考慮しながら立てなければなりません。

このことから、実際にその土地を歩き、農家や関係機関等の意見を聞き、単なる机上のみの計画とならないよう十分な注意が必要となります。

計画が国に採択された後は、次年度以降、業務係において測量等の請負業者の入札・契約を行い、用地管理班では用地買収の手続がはじまります。

その後、農地水利班、農村整備班による工事実施へと移っていきます。

このように、我が班は課におけるNN事業のスタート地点という重要な役割を担っているわけです。（漁港水産班は予算の流れが異なるため、独自で計画・実施を行っています）

また、我が班には農家の方から直接整備の要望がよせられることもあり、早急に整備の計画を立てて対応したいと常に願っているところですが、現実には予算の確保から国への申請など、工事するためのお金を準備するためには最低でも2年以上かかってしまうのが実情です。

近年は財政的な問題でNN事業予算も年々減り続けており、事業採択も難しくなっています。

しかしながら、農業は国にとって不可欠な産業であり、強固な農業生産体制をつくるために今後ともNN事業は重要なものです。

現在のNNをとりまく厳しい状況を、より精度の高い計画をつくるための好環境ととらえ、農家のためだけではなく多くの国民のためになる計画づくりを進めていければと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。