さとうきびの土壌害虫
- さとうきび栽培では、アオドウガネやカンシャクシコメツキ類(ハリガネムシ)の幼虫が土の中でさとうきびの根や芽を食害します。
- 根を食害されたさとうきびは生育が弱くなり、ひどい場合は枯れることがあります。
- 地下の芽を食害された場合、分げつ茎が減ったり、次期の株出栽培で不萌芽となり減収の原因になります。
- 殺虫剤を使用する場合は、農薬の容器を確認して、アオドウガネ(幼虫)やハリガネムシ(ハリガネムシ類)に効果のある薬剤を利用しましょう。
(1)アオドウガネの特徴と防除
- 4月以降に成虫が出現し始め、雌は夏から秋にかけて土壌中に卵を産み付けます。
- 成長した三齢幼虫(2回脱皮)は食欲が旺盛で、ひどい場合には収穫前のさとうきびを枯らすことがあります。
幼虫の防除
幼虫が侵入した畑では、製糖期間中に大きくなった幼虫が活動しています。
- 収穫後に更新予定の畑では、早めに耕起ことで物理的に防除することができます。(ロータリーをかける等)
- 夏前に、アオドウガネの幼虫に効果のある殺虫剤(プリンスベイト等)を散布し、培土することで被害を軽減できます。
成虫の防除
- アオドウガネの成虫は光に集まる性質があるので、成虫が活発に行動する時期(4月~7月頃)に「誘殺灯」を設置して、夜間に飛び回る成虫を防除します。
宮古島市や多良間村では、農家さんや住民の皆さんの協力の下、誘殺灯を設置して防除に取り組んでいます。
(2)カンシャクシコメツキ類(ハリガネムシ類)の特徴と防除
- ハリガネムシの幼虫は小型なため、耕起等で物理的に防除することが困難です。
- カンシャクシコメツキ類に登録のある殺虫剤(粒剤)を散布し、培土します。根から吸収させることで被害を軽減できます。
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