みずクリン宜野湾
「みずクリン宜野湾」は「宜野湾浄化センター」の愛称です。
みずクリン宜野湾の概要
みずクリン宜野湾はみずクリン那覇と共に中部流域の処理場です。沖縄本島の人口が集中している西海岸沿いの宜野湾市に位置しており、敷地面積は137,400平方メートル、1日当たりの下水処理能力は126,500立方メートルです。
現在、浦添市、宜野湾市、沖縄市、北谷町、嘉手納町、北中城村、読谷村の7市町村から1日に約99,210立方メートルの下水を受け入れています。(令和元年度実績)
みずクリン宜野湾の歴史
本土復帰前の昭和39年に米国民政府が策定した「沖縄中南部統合下水道計画」に基づき、昭和41年に伊佐浜下水処理場の建設に着手し、昭和45年に簡易処理方式で供用を開始しています。
本土復帰に伴い昭和48年には「沖縄県中南部流域下水道事業」として建設大臣の許可、昭和51年から標準活性汚泥法による高級処理を開始しました。なお、施設の老朽化や汚水量の増加に対応するため平成17年度から浄化センター海側に敷地を展開し、第3系列の処理施設の増設工事を実施しています。また、平成28年度からFIT制度(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用する発電事業者へ消化ガスを売却しています。
施設の紹介
- 供用開始:昭和45年(1970年)7月
- 処理場面積:13万7,400平方メートル
- 処理能力:最大14万立方メートル/日
令和2年度水処理状況
項目 |
流入水(汚水) |
放流水(処理水)2系 | 放流水(処理水)3系 |
---|---|---|---|
pH | 7.5 | 7.1 | 7.1 |
透視度(度) | 4.5 | 93 | 99 |
SS(mg/L) | 177 | 3 | 3 |
BOD(mg/L) | 210 | 5.8 | 3.8 |
COD(mg/L) | 130 | 12 | 9.8 |
大腸菌群数(個/mL) | 270,000 | 0 | 1 |
BOD、CODは水の汚れを表す指標です。なお、放流水のBOD値はATU-BOD法による測定値です。
処理施設
<主要施設数>
- 沈砂池:4池
- 最初沈殿地:14池
- 反応槽:14池
- 最終沈殿地:13池
みずクリン宜野湾の特色
再生可能エネルギー発電事業
みずクリン宜野湾では、平成28年度から「宜野湾浄化センターにおける再生可能エネルギー発電事業」を実施しています。県は汚泥処理時に発生する消化ガスを発電事業者へ供給し、発電事業者はその消化ガスにより発電を行い、FIT制度※を活用して電力会社へ売電します。消化ガスを利用して発電事業を実施することにより環境負荷の少ない循環型社会の構築に取り組んでいます。
※FIT制度(Feed-in Tariff:再生可能エネルギーの固定価格買取制度)とは、再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社に一定価格で一定期間買い取ることを義務付ける制度です。
<事業の特徴と流れ>
この事業は下記の特徴をもっています。
- 沖縄県から発電事業者への消化ガスの売却
- 沖縄県から発電事業者への土地の貸付
- 発電事業者の資金及びノウハウを活用した民設民営方式
- 消化ガスを利用した発電
- 発電事業者から電力会社へのFIT制度を活用した売電
- 発電の余熱を下水施設に利用
<事業契約概要>
- 発電事業者:かりゆしバイオマスパワー株式会社
- 運営期間:平成28年10月~平成48年9月(20年間)
- 発電能力:1,460 kW(365 kW × 4 台)
- 年間推定発電量:約 640 万 kWh
- 一般世帯数換算:約 1,800 世帯分
- 年間CO2削減量:約 4,400 t ‐CO2
生物脱臭装置
みずクリン宜野湾には平成5年度に導入されたバイオテクノロジー(生物を利用した技術)を使った脱臭システムがあります。発生した悪臭は本装置に集められて、微生物の働きによって悪臭成分の分解が進み、においが無く、害のない空気として外に出されます。
アクセス
宜野湾浄化センター(みずクリン宜野湾)
〒901-2221
宜野湾市伊佐3丁目12番1号
電話:098-899-2801
ファクス:098-870-2267
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
沖縄県 土木建築部 下水道事務所
〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐3-12-1
電話:098-898-5988 ファクス:098-870-2268
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。