沖縄県とパラオ共和国との友好関係の強化に関する覚書(MOU)締結
沖縄県とパラオ共和国は、戦前から続く歴史的・文化的な深い絆を基礎として、双方が有する技術・人材・資源などを活用し、島しょ地域の共通課題の解決を図るため、友好関係の強化に関する覚書を締結しました。
パラオ共和国訪問(最新情報)
玉城デニー知事ほか漁業、土木、再生可能エネルギー、教育、観光などの幅広い分野の企業や団体で構成される訪問団一行は、令和5年1月16日から17日にかけてパラオ共和国を訪問しました。
現地では、グスタフ・アイタロー国務大臣をはじめとする関係大臣や同国の上・下院議長のほか、折笠弘維在パラオ日本国特命全権大使や小林龍太郎JICAパラオ事務所長らを表敬訪問し、今後のパラオと沖縄の交流等について意見交換を行いました。
詳細については、下記をご参照ください。
締結式(概要)
1.日時
令和4年8月26日(金曜日)11時00分から12時00分まで
(第1部 締結式:11時00分から11時30分)
(第2部 交流会:11時30分から12時00分)
2.場所
オンライン開催(交流会は県内会場にて開催)
沖縄県側は、ナハテラス「アダン」の特設会場から参加。
3.出席者
- 沖縄県
玉城デニー 知事 ほか - パラオ共和国
スランゲル・S・ウィップス・Jr 大統領
グスタフ・N・アイタロー 国務大臣
ピーター・アデルバイ 駐日パラオ共和国特命全権大使 - 来賓
柄澤 彰 在パラ日本国特命全権大使
倉科 和子 JICA沖縄 所長
4.内容
第1部 締結式
第2部 交流会
開催結果
第1部:締結式
令和4年8月26日(金曜日)11時00分より、パラオ共和国からウィップス大統領、アイタロー国務大臣及びアデルバイ駐日パラオ共和国特命全権大使、沖縄県から玉城知事及び照屋副知事が出席し、在パラオ日本国大使館の柄澤大使、JICA沖縄の倉科所長、その他多くの関係者のご臨席のもと、「沖縄県とパラオ共和国との友好関係の強化に向けた覚書の締結式」が開催されました。
はじめに、玉城知事から、「在パラオ日本大使館の柄澤大使およびJICA沖縄の倉科所長のご臨席のもと、パラオ共和国のウィップス大統領、アイタロー国務大臣とともに締結式を挙行できることを大変光栄に思っています。」と謝意を述べ、「戦前は、約13,000人ものウチナーンチュがパラオに滞在しており、現在まで密接な関わりが続いている。今回の覚書は、このような歴史的・文化的な絆を基礎として、さらに友好関係を強化するために締結するものであり、今後、双方の有する技術・人材・資源を活用して、未来志向の取組を推進していく。」と決意を示しました。また、「覚書締結が、パラオ共和国と沖縄県の持続的発展及びアジア太平洋地域の平和と信頼醸成に繋がることを期待する。」と述べられました。
続いて、アイタロー国務大臣からご挨拶をいただきました。
アイタロー国務大臣は、「覚書は、農業、林業、漁業、観光、公共インフラ開発、その他多くの分野を含む様々な分野で我々の知識を発展させながら、相互に利益をもたらし、互いに学び合うことができるアイデアや専門知識を交換し、協力するための絶好の機会です。」と覚書の意義について述べられました。また、「ウィップス大統領並びにパラオ政府及びパラオ国民を代表して、覚書締結について心から祝意を表するとともに、我々の緊密な協力関係を強化し、更に発展させ、我々の永続的な友情と協力関係を確保していくことを約束する。」と決意を述べられました。
その後、玉城知事とアイタロー国務大臣により、「沖縄県とパラオ共和国との友好関係の強化に向けた覚書」に署名を行い、双方で今後の友好関係の強化に向けた取り組みの推進を確認しました。
続いて、来賓としてご参加いただいたJICA沖縄の倉科所長より、ご挨拶をいただきました。
倉科所長は、「沖縄県とパラオ共和国が幅広い分野で相互に協力し、双方の課題解決や発展が可能となることを期待しています。また、JICAとしましても、引き続き沖縄県庁、そして県内関係団体の皆様と共に手を携え、信頼と笑顔あふれる持続可能な社会の実現に向け尽力してまいります。」とお祝いのお言葉を述べられました。
同じく来賓としてパラオ会場にてご参加いただいた、在パラオ日本大使館の柄澤大使からのご挨拶では、「覚書に基づき、パラオと沖縄の双方が有する技術・人材・資源を活用して、未来志向の新しい協力事業を進めていく予定と伺っております。これらの交流事業の具体化と着実な実施を祈願いたしますと共に、在パラオ日本国大使として全力でサポートさせて頂きます。」とお祝いのお言葉をいただきました。また、パラオにおけるコロナや検疫措置についてご説明いただいたうえで、「沖縄の皆様がパラオに実際にお越しいただき、「人と人との交流」を目に見える形で実現されることを、心より待ち望んでおります。」と述べられました。
最後に、ウィップス大統領より、ご挨拶をいただきました。
ウィップス大統領は、「この重要な覚書を締結することができて光栄です。戦後70年以上経ってもパラオと沖縄との関係は続いています。パラオと沖縄は、太平洋(海)へ依存するなど多くの共通点があります。この覚書により、気候変動に取り組むための最善の知見を双方で共有し、海洋の貴重な資源を保護し、持続的に利用することが期待されます。また、日本と沖縄から様々な分野の専門性と知識を学ぶことで、パラオ経済のさらなる発展に繋げたいと考えています。」と述べられました。
沖縄県とパラオ共和国は、今後、それぞれの有する技術や人材等を生かして、双方の持続的な発展のため、交流や協力の取組を推進してまいります。
第2部:交流会
沖縄会場では、締結式の終了後、アデルバイ大使とご臨席いただいた県内関係者等との交流会を開催しました。
はじめに照屋副知事より、覚書締結の背景や今後の展開など具体的な内容について説明を行いました。
つづいて、アデルバイ大使からご挨拶をいただきました。
アデルバイ大使は、「今日は沖縄の人々とパラオの人々にとってとても特別な日です。パラオと沖縄は歴史的、文化的に深いつながりがあるため、パラオは沖縄に対して多大な尊敬と信頼を寄せています。」とパラオと沖縄との関係について述べられました。また、「沖縄県や沖縄の人々、我々の国民と政府との間の友好関係、我々と協力することを希望するあらゆる団体や組織と連携・協力することを楽しみにしています。」と述べられました。
アデルバイ大使のご挨拶の後、パラオ政府観光局日本事務所の柴村代表より、映像等を用いて、パラオ共和国について紹介するプレゼンテーションも行っていただきました。
最後に、沖縄県技術士会の大城会長より、沖縄県の技術士・企業が有する様々な技術や人材を活用し、双方の発展に資する取り組みが推進されることを期待する旨、ご挨拶をいただきました。
会場では、パラオと沖縄の関係者による交流(名刺交換)が行われ、今後の協働の取組の推進に向けて第一歩を踏み出すことができました。
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このページに関するお問い合わせ
沖縄県 農林水産部 水産課
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