底原ダムの役割
石垣島は年間降雨量が2,000mmを上回るものの、降雨のほとんどが梅雨時期あるいは台風時期に集中し、河川も短いためその大部分は未利用のまま海へ流出していました。
また、一部水田を除いてかんがい施設は皆無に等しく、これまで雨水に依存した農業を余儀なくされ、毎年のように干ばつの被害を受け、恒久的な用水対策が望まれてきました。
ダムの築造により農業用水の確保が可能となり、島の中央部以南に広がる約3,460haの農用地に農業用水が供給され、干ばつ被害の解消、作物の増収及び作物の選択的拡大がなされることにより、農業所得の向上と農業経営の安定が図られています。
また、下流域における洪水被害の防止・河川の正常な機能維持にも役立っています。
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