中部地域農作物概況

ページ番号1010373  更新日 2024年1月11日

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野菜類の現状

管内の野菜の作付面積・出荷量は増加傾向にある。ゴーヤー、にんじんは増加傾向にあるが、オクラ、さやいんげんは横ばい傾向である。
生産拡大に向け、ゴーヤーは冬春期栽培向け新品種の普及と低温期の着果安定対策、にんじんは機械化体系の確立、オクラは立枯れ対策、さやいんげんは節間伸長処理栽培の普及に取り組んでいる。
また、JAが運営する直売所も各地で着実に売り上げを伸ばしており、こうした販路へ向け品目も多様化してきている。

中部地区の野菜主要品目の生産面積と出荷量

  平成22年産 平成23年産 平成24年産 平成25年産 平成26年産
面積(ha) 248 277 304 317 323
出荷量(t) 4,596 4,642 5,474 5,955 5,900

資料:野菜(野菜の作付面積、収穫量及び出荷量)

果樹類の現状

果樹類は、マンゴー、ドラゴンフルーツ、バナナといった多様な熱帯果樹と柑橘、びわの産地がある。近年では、一括交付金等の活用により、うるま市、沖縄市を中心にマンゴーの栽培が増加傾向にある。沖縄市の拠点産地品目であるビワは栽培面積3haである。
管内では、古くからある柑橘産地の担い手の高齢化とその対策が喫緊の課題である。

中部地区の果樹主要品目の生産面積と出荷量

  平成19年産 平成23年産 平成24年産 平成25年産
面積(ha) 48 41 27 21
出荷量(t) 290 146 106 109

資料:果樹(沖縄の園芸・流通)

花き類の現状

中部管内においては、289haの作付け(平成25年)があり、主要な園芸作物である。平成20~25年の作付面積は241~289haで、年次変動はあるが概ね横ばい傾向である。中でも小ギクはうるま市、読谷村、沖縄市で拠点産地に認定され、花き栽培面積の78%、出荷量の85%を占める。洋ランは平成22年度にうるま市が拠点産地に認定されたが、デンファレの市場単価が低下傾向にあり、オンシジウム等の品目が増加している。近年は、うるま市沖縄市を中心にトルコギキョウ、読谷村における夏秋ギクの作付けが増加傾向にある。産地協議会等関係機関と連携して農家所得の向上を図る。

中部地区の花き類の生産面積と出荷額

  平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
面積(ha) 241 285 275 270 270 289
出荷額(億円) 42 42 37 31 30 32

資料:沖縄県の園芸・流通

かんしょの現状

かんしょは拠点産地認定をうけた読谷村、うるま市を中心に栽培され、平成26年産収穫面積は103.7haである。加工原料としての安定的需要に加え、食味の良い青果用品種の育成普及、地産地消の高まりによる直売所での販売や給食への需要増加等により栽培面積は増加傾向となっている。

中部地区のかんしょの生産状況

  平成22年産 平成23年産 平成24年産 平成25年産 平成26年産
収穫面積(ha) 96 95 99 101 104
収穫量(t) 1,154 1,482 1,654 1,702 1,667

資料:沖縄県糖業農産課業務資料

さとうきびの現状

さとうきびは、台風・干ばつの襲来する厳しい気象条件下においても比較的安定した生産が可能であり、農家経済をはじめ、地域の関連産業への経済的波及効果は大きい。しかしながら、近年においては、生産農家の高齢化、機械化の遅れ、台風・干ばつ等の気象災害等により生産量は低迷している。平成26月27日年期は、収穫面積662ha、7、10月の台風被害も大きく単収4.6t/10a、生産量30,282tであった。前年度より、回復傾向である。また、内外価格差等から、生産コストの低減、単収・品質の向上等が強く求められるなど厳しい状況にある。一方、国においては、品目別経営安定対策による政策支援がなされており、県でも「沖縄県さとうきび増産プロジェクト」により生産組織の育成・強化が重要な課題となっている。「中部地区さとうきび生産振興対策協議会」と連携し、遊休地解消、株出管理、深耕根切り、干ばつ時の灌水指導等により増産対策を行っている。

さとうきび生産実績の推移

  平成21~22年 平成22~23年 平成23~24年 平成24~25年 平成25~26年 平成26~27年
球陽製糖管内(t) 33,224 32,659 18,462 19,848 20,033 22,488
翔南製糖管内(t) 13,692 12,925 7,963 7,733 7,986 7,794
中部管内合計(t) 46,916 45,584 26,425 27,581 28,019 30,282

資料:さとうきび及び甘しゃ糖生産実績(沖縄県)

畜産の現状

中部地域の畜産は肉用牛5,701頭、飼養戸数273戸、乳用牛532頭、飼養戸数10戸、養豚38,128頭、飼養戸数87戸であり、全体的に減少傾向にある。しかし、中部地区においては平成26年度に中部地区和牛改良組合が設立され、農家の生産意欲は高まってきている。

飼養頭羽数の推移

  平成22年頭数 平成22年戸数 平成23年頭数 平成23年戸数 平成24年頭数 平成24年戸数 平成25年頭数 平成25年戸数 平成26年頭数 平成26年戸数
肉用牛(頭) 6,487 335 6,257 287 5,870 284 5,765 279 5,701 273
乳用牛(頭) 602 11 598 10 583 10 598 11 532 10
豚(千頭) 43,444 103 43,709 95 41,327 99 39,131 94 38,128 87
採卵鶏(千羽) 153,132 148 169,418 134 168,705 119 150,514 123 166,023 116

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