用語集

ページ番号1012942  更新日 2024年1月11日

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パーソントリップ調査や交通分野で一般的に用いられる語句の解説を掲載しております。五十音順に並んでおります。

あ行

アクセス交通
複数の交通手段を利用するトリップに関して、代表交通手段の端末交通に相当する交通の中で、特に代表交通手段に接近する交通のことをいう。例えば、鉄道を利用する通勤交通では、駅までの徒歩やバス等の交通がこれにあたる。
アンリンクトトリップ
出発地から到着地(目的地)まで移動する間に、利用する交通手段が変わるごとにトリップを分割し、それぞれを1トリップとみなしたもの。
イグレス交通
複数の交通手段を利用するトリップに関して、代表交通手段の端末交通に相当する交通の中で、特に代表交通手段から遠ざかる交通のことをいう。例えば、鉄道を利用する通勤交通では、駅で下車後の徒歩やバスなどの交通がこれにあたる。
ETC
(ノンストップ自動料金支払いシステム)
ElectronicTollCollectionsystemの略。無線通信を用いて、有料道路の料金所で止まることなく自動的に通行料金の支払いを行い、料金所渋滞の緩和やキャッシュレス化、ノンストップ化による利便性の向上などを図るシステム。
LRT
LightRailTransitの略。騒音が少なく、静かで速い、低床式(高齢者・身障者が乗降しやすいようにステップを無くした)で乗り降りがしやすいといった特徴があり、昔ながらの路面電車のイメージを一新した、新しい交通機関として注目されている。環境問題や交通渋滞・駐車場不足に悩む都市の交通政策の新しい試みとして、ヨーロッパなどで積極的に導入されてきている。

OD表

OriginDestinationMatrixの略。分布交通量を発生交通量・集中交通量との関係からまとめた表。行に発生側ゾーン、列に集中側ゾーンを対応させ、行和がそのゾーンの発生交通量、列和が集中交通量を示す。起終点交通量表ともいう。

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か行

幹線道路
全国、地域または都市内において、骨格的な道路網を形成する道路。通過交通の割合が高く、重交通、広幅員、高規格の道路であることが多い。
キス・アンド・ライド
(K&R)
自動車を用いた送迎による公共交通機関への乗り継ぎシステム。一般に、タクシー、ハイヤーや企業の自家用車を用いた会社の運転手による送迎は含まず、家族などの親しい個人による送迎システムをいう。
グリーンスローモビリティ
時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称をいう。導入により、地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されている。
グロス原単位
トリップ数を外出者数で除するネット原単位に対して、人口一人当たりの原単位をいう。
原単位
人口指標や経済指標に用いられる。一人あたり原単位ともいい、トリップ数を経済指標(人口、面積等)で除することによって得られる。
高規格幹線道路
全国的な自動車交通網を構成する、自動車交通の高速性・安全性を確保した自動車専用道路であって、旧建設大臣が指定したもの。
公共交通車両優先システム
優先的な信号制御や優先レーン等の設定により公共車両を優先的に運行させるシステムのこと。PTPS(PublicTransportPrioritySystem)ともいう。
交通結節点
人や物の輸送において、複数の同種あるいは異種の交通手段の接続が行われる場所、複数の交通モード間の不連続点のこと。
コミュニティバス
行政が中心となって、既存の路線以外にバスを必要としている地域に走らせるバスのこと。運営方式は行政が事業主体の場合もあるが、民間バス事業者への財政的な支援による運行委託を行っている場合もある。

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さ行

シェアードモビリティ
個人が所有するのではなく共有(シェア)することを原則とするモビリティのこと。カーシェアリングや自転車シェアリング等あるが、これは自動車や自転車等のレンタルで、使用の度に契約を結ぶ必要がなく、決められたステーションから乗り物を持ち出し使用することが可能なものを意味する。使用後は、決められたステーションへ再び戻すことが必要である。
新交通システム

自動車、鉄道、船舶、航空機などの従来あった交通機関ではなく、近年新たに開発された交通手段のこと。一部例として、モノレール、リニアモーターカー、LRT、BRT、デマンドバスシステム等がある。

生成交通量
ある地区に住んでいる人が1日に行うトリップ数のことで、そのトリップがどこで行われているかを問わない。
ゾーンシステム
地区を数ゾーンに分割して、公共交通機関以外はゾーン間の直接往来が出来ないようにして、自動車等は、一度外周の道路へ出て迂回するようにしたシステムのこと。

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た行

代表交通手段
1つのトリップ(リンクトトリップ)が複数の交通手段のアンリンクトトリップから構成されるとき、予めつけられた交通手段の間の優先順位に基づき、最も優先順位の高い交通手段を、そのリンクトトリップの代表交通手段と呼ぶ。主な交通手段の集計上の優先順位は、(1)鉄道→(2)バス→(3)自動車→(4)二輪車→(5)徒歩の順である。
端末交通手段
1つのトリップ(リンクトトリップ)が複数の交通手段のアンリンクトトリップから構成されるとき、代表交通手段からみて、より低い優先順位の交通手段を利用する、連続したすべてのアンリンクトトリップを端末トリップと呼び、端末トリップの中で最も優先順位の高い交通手段を端末交通手段と呼ぶ。
地域高規格道路
一般国道、主要地方道等の中で、ネットワーク上規格の高い道路として整備することが望ましい路線。
TDM
(交通需要マネジメント)
TDMとは、車の利用者の交通行動の変更を促すことにより、都市または地域レベルの道路交通混雑を緩和する手法の体系。円滑な交通流の実現により、環境の改善、地域の活性化も図られる。海外では、TransportationDemandManagementと呼ばれ、その頭文字TDMが国際的に用いられている。
DID
DenselyInhabitedDistrictの略。市街地の実態を把握するために、人口の集積度を指標として設定された地区。国勢調査では、市区町村内の境界内で人口密度の高い調査区(40人/ha以上)が互いに隣接して、その人口が5000人を超える地域をいう。
通過交通
交通調査や交通需要予測において、設定される対象地域内に出発地および到着地のいずれをも持たず、単に通過するだけのトリップのこと。日常的には、当該地区を単に通過するだけの自動車交通に対してよく使われる。
デマンドバスシステム
バスの大量輸送とタクシーの利便性の利点を兼ね備えたバスの新しい運行形態の一つ。時刻表による定時運行ではなく、バスに無線通信装置を備え、利用者の呼出しに応じてバスがその近くまで行き利用者を乗せて目的地まで運ぶ方式。
トランジットモール
一般の自動車交通を排除し、バス・路面電車等の公共交通機関のみを配するモール(歩行者用に造られた道路)。歩行者の快適性、安全性と交通手段の双方を確保することができる。
トリップ
人または車両がある目的を持ってある場所(出発地)からある場所(到着地)へ移動すること。トリップは、出発地から到着地(目的地)までどのような経路をたどっても、どのような交通手段を使っても、どれだけの時間を費やしても、その移動の目的が達成されるまで続き1トリップとなる。
移動距離や所要時間の長短にかかわらず、目的が達成されればそのたびにトリップは終了し、また次の目的に対して次のトリップが始まる。人のトリップと車両のトリップとを区別する場合には前者をパーソントリップ(PersonTrip)、後者をビークルトリップ(VehicleTrip)とよぶ。
トリップエンド
1つのトリップの起点(出発地)と集点(到着地)のこと。発生交通量、集中交通量、発生集中交通量の単位。
トリップチェーン
1日の交通の動きは、1つのトリップだけで完結することは少なく、いくつかのトリップが連続的に行われることが多い。このような連続的に連鎖するトリップのこと。

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な行

二次交通
主要な幹線ルートや空港、駅及び交通の拠点から、路線バス、コミュニティバス、デマンド交通及び自転車などを使って、目的地まで移動する交通手段のこと。
ネット原単位
トリップ数を人口で除するグロス原単位に対して、外出者一人当たりの原単位をいう、外出者の行動を表す指標として用いられる。

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は行

発生集中交通量
発生量(あるゾーンを起点とするトリップの合計量)と集中量(あるゾーンへ終点するトリップの合計量)の総和である。交通量予測手法においては、ゾーン固有の特性(人口、土地利用等)を用いて、発生量と集中量が推計される。
バスロケーションシステム
バス停でバスの運行状況を利用客に知らせることにより、バスに対する不信感などを減らすことが期待できるものである。
パブリック・インボルブメント
(PI)
PublicInvolvementの略で、行政が一般市民の意見を十分に聞きながら、計画策定や事業を行っていく手法。
バリアフリー
障害者や高齢者など、ハンディキャップを負っている人々の行動をこばむ制度的、物的、心理的な障壁をなくすことである。バスや鉄道の車両、歩道等において、段差、階段、出入口、通路などが配慮の対象となる。
パーク・アンド・ライド
(P&R)
都心部の道路混雑を緩和するため、自動車を都市郊外の駐車場に止めて鉄道等の公共輸送機関に乗り換え、都心部にあるいは特定地域に入る形態のこと。
BRT
バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)の略で、連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・特定性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステムのこと。
フィーダー交通
フィーダー(feeder)とは,河川の支流という語源から,交通機関の支線のことを指す。幹線交通に交通を集中したり,幹線交通から交通を分散したりする役割を持つ。鉄道の場合には,バスやタクシー等の端末交通が,道路では幹線道路に接続する補助幹線道路や区画道路がこの役割を担う。

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ま行

MaaS:マース

(Mobility as a Service)

地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるもの。
マスタープラン
一般的に、個別・具体の計画のよりどころとなる目標像を定めた長期的・総合的な計画のこと。
マルチモーダル
道路、航空、海運、水運及び鉄道等複数の交通機関のこと。
無作為抽出
住民基本台帳等の標本からサンプル抽出する際に、母集団全体から無作為に抽出すること。
モビリティ
個人の空間的移動の自由度を表し、交通計画・政策の指標となる。モビリティ指標の例としては、交通手段選択の制約や移動における速達性や快適性や安全性、所要時間の信頼性等がある。移動や交通、移動手段という意味でも用いられる。
モビリティ・マネジメント
ひとり一人のモビリティ(移動)が、社会的にも個人的にも望ましい方向に自発的に変化することを促す、コミュニケーションを中心とした交通政策のこと。望ましい方向とは、例えば、過度な自動車利用から公共交通や自転車等を適切に利用する方向である。交通渋滞や環境問題、公共交通の衰退等を引き起こす「過度」な自動車利用を適正化することを目的として実施される。

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や行

夜間人口
一定の住居に3ヶ月以上にわたって住んでいる者の数を常住人口といい、夜間人口はその通称。国勢調査では、住民登録をしていない者も調査時点に実際に居住している場所の人口の中に含まれている。
ユニバーサルデザイン
まちづくりや商品開発において、高齢者や障害者をはじめ誰もが分け隔てなく快適に利用できるよう、形や機能の設計の開発段階から取り入れていくこと。バリアフリーの考え方をさらに進めたもの。

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ら行

リダンダンシー
交通手段や経路等の代替性。
リンクトトリップ
ある地点(出発地)からある地点(到着地)へのある目的を持った出発地から目的地まで移動する間に、利用する交通手段が変わるごとにトリップを分割し、それぞれを1トリップとみなしたもの。

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わ行

ワークショップ
街に住む人々が、自分たちの街の環境を見直すときに、皆で知恵を集めて考える一つの手法。まちづくりについての構想や計画を自主参加による住民が、意見をまとめながら意思決定していくこと。

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 土木建築部 都市計画・モノレール課
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