沖縄県読書活動優秀実践校・図書館・団体及び個人表彰_うるま市立具志川中学校

うるま市立具志川中学校

受賞年度

令和5年度

読書を推進する活動の実践など

　本校の図書館は、長年保護者や地域の方々による読み聞かせや7月行事七夕に設置する竹の提供のほか、令和3年度には本校の卒業生である故照屋寛徳氏からの100万円の寄付（430冊の図書は寛徳文庫として所蔵）があるなど、地域に支えられてきた図書館である。
　さらに図書館運営の関心を高め、図書館利用の機会を増やすことを目標に、新たな取り組みに挑戦しています。令和4年度の読書月間より、自由参加で『校内ミニビブリオバトル』や『読書会（3回）』を開催し、令和5年度の読書旬間では『具中生の読みたい!!本選挙』を行った。
　また令和5度は、図書委員会の生徒が選書した本で展示を開催等、生徒自ら企画するなど、図書委員会活動の活性化にも取り組んでいる。
　授業連携として、令和5度は特別支援クラスの生活単元の時間に、平和学習として『未来へつなぐ平和展』の展示内容や本の紹介を兼ね、県内各地で読み聞かせ活動を活発に行っている「リーゼント良龍さんの読み聞かせ・お話し会」を開催し、生徒からの感激のコメントも寄せられている。このように毎月の掲示や展示のほか、独自のイベント開催など活発な図書館運営を行うことで、図書館からの発信力が高まり、生徒の平均読書冊数も毎年増加傾向にある。
生徒の学校自慢についても図書館が2位と高い位置を占め、誇りに思う生徒が多い。

活動内容

• 『新着図書情報の発信』

実践活動開始時期

令和3年4月より

活動体制

司書・司書教諭・図書委員会

 特に新着図書への関心を高め活用につながるよう、毎月全ての新着図書の画像を掲示す
るほか、グーグルクラスルームで掲載、放送や図書館だよりには、図書内容を紹介してい
る。

また、新着図書提示を図書委員と工夫するなどレイアウトにも配慮している。
掲示物を見た生徒や職員からの問い合わせが多く、貸出や予約、リクエストサービスの
利用につながっている。

活動内容

• 『校内ミニビブリオバトル』開催

実践活動開始時期

令和4年11月

活動体制

司書・司書教諭・図書委員会

　発表参加者のおすすめする本を3分間で紹介し、その後1分間の質疑応答を行った後、発表参加者・見学者の全員で『どの本が一番読みたくなったか』を投票し、チャンプ本を
決定。このような取組みが教科へのディベート学習へも繋がっている。

　見学者は、真剣に発表を聞き、質疑応答も盛り上がった。終了後すぐに紹介された本の貸出や予約をする生徒がいたり、他学年の生徒が紹介された本について会話したりす
る様子もありました。お昼の放送でビブリオバトルの結果発表を行うと、参加していない生徒からも問い合わせもあり、図書館活動のPR につながったと認識。放課後の自由参加
で、発表参加者8名と34名の見学者、職員、図書委員等、多数が参加。

　図書委員の生徒が運営（会場設営・司会・投票集計等）を行っている。

活動内容

『具中生が読みたい!!本(book)選挙』実施

実践活動開始時期

令和5年6月

活動体制

司書・司書教諭・図書委員会

　図書館クラスルーム専用の投票フォームに投票してもらい、上位3作品を所蔵します。読書が苦手や図書館をあまり利用しない生徒の関心を高めるため、マンガの投票も可
とした。

　校内ポスターや校内放送で呼びかけを行い1 週間期限を設け投票実施。2学期以降に、投票された約200作品の中から上位3作品を所蔵（マンガ作品は館内閲覧）し、その他
投票された本は2学期以降の選書の参考材料に。このように図書館への誇りを持ちつつ生徒の主体性を意図し、「生徒自らが図書館を創り上げる」事へも貢献している。