新型コロナウイルス感染症にかかる知事コメント

ページ番号1018249  更新日 2024年2月6日

印刷大きな文字で印刷

【令和5年7月5日】

知事コメント

本日、第2回目となる「沖縄県新型インフルエンザ等対策会議」を開催し、新型コロナの発生状況などについて確認をいたしました。

本県における6月19日から25日までの定点当たり報告数は39.48人で、全数把握に換算すると1日当たり1,430人となり、免疫逃避能力の高いXBB系統株の流行等により、急速に感染が拡大しています。

過去2年間の感染状況の推移をみますと、6月に感染者が一旦減少し、夏場に向けて感染が拡大しピークを迎えるという傾向がありましたが、今年は6月の減少が見られないまま7月を迎えているほか、RSウイルスなど他の感染症との重複感染で乳児が重症化したケースが確認されているなど、コロナ以外の感染症も増加しており、強い危機感を持っております。

暫定値ではありますが、入院患者数も7月5日時点で1,067人と、増加し続けており、本日、宮古地区の医療フェーズを先月引き上げた本島地区、八重山地区に続き、最終フェーズであるレベル5への引上げを決定しました。

既に入院患者数については、昨年8月のピーク時に匹敵する規模となっている中、医療従事者の罹患に伴う医療機能低下等もあいまって、医療現場のひっ迫により、救急搬送患者の受入困難ケースが発生していると聞いております。このまま感染の拡大が続くと、コロナ重症の入院患者のみならず、心筋梗塞や脳卒中など救急治療の必要な方や交通事故などの外傷の方の治療も難しくなり、救えるはずの命を救うことができなくなる事態が現実となるおそれがあります。

県民の皆さまにおかれては、現在の新型コロナの感染状況はインフルエンザであれば警報基準を上回る状況にあることを正しく理解していただき、ご自身やご自身の大切な方を感染から守るため、改めて協力のお願いをさせていただきます。

(1点目)発熱等の体調不良時は外出を控え、特に重症化リスクの高い高齢者などとの接触は控えてくださるようお願いします。
また、発症日を0日目として、5日間は外出を控え、5日目に症状が続いている場合は、熱が下がり、痰(たん)や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間経過するまでは、外出を控えてくださるようお願いします。

(2点目)手洗いや換気などの基本的な感染対策の継続をお願いします。

(3点目)マスク着用が推奨される場面でのマスクの着用についてご協力をお願いします。本県は感染が拡大していますので、医療機関や高齢者施設等を訪れる際や通勤ラッシュ等、混雑したバスやモノレールに乗車する際は、マスク着用が効果的とされています。

また、現在、多くの医療機関では感染者の急増により、救急や一般の診療の制限が行われるなど、大変厳しい状況にありますので、院内での感染を防ぐことが重要です。医療機関を受診する際はマスク着用を含め医療機関が求める感染対策に従うようお願いします。

(4点目)現在、新型コロナ以外の感染症も含め、子どもの救急外来受診が増え、県立南部医療センター・こども医療センターをはじめとする小児の救急病院の負担が高まっています。軽症の場合や、検査、診断書発行を目的とした救急病院の受診はくれぐれも控えてくださるようお願いします。

発熱時など受診を迷う場合や療養に不安がある場合は発熱コールセンターにご相談ください。発熱コールセンターは24時間対応しています。小さなお子様をお持ちの親御さんにおかれましては、小児救急電話相談♯8000へご相談ください。

また、一部の事業所においては、従業員の新型コロナ感染に伴う自宅療養に際して、診断書などの証明書を求める事例があると聞いております。感染者の増加により、発熱外来もひっ迫していますので、事業者の皆さまにおかれましては、診断書の提出を求めることはお控えいただき、検査キットの撮影画像による確認など、柔軟な対応にご協力をお願いします。

(5点目)軽症の場合は救急受診をお控えいただき、ご自宅での療養にご協力をお願いします。急な発熱などに備え、あらかじめ、ご家庭で日持ちする食料や解熱剤などの医薬品、抗原検査キットのご準備をお勧めいたします。

(6点目)新型コロナワクチンの積極的な接種をご検討ください。令和5年春開始接種の対象者で、特に、高齢者や基礎疾患のある方については、重症化予防等の観点から、早期の接種をご検討ください。

また、現在、子どもの間で、RSウイルス感染症も増加傾向にあります。大人は通常の風邪症状のみで済みますが、1歳未満の乳児や基礎疾患のある小児が感染した場合は重症化する危険性があります。繰り返しになりますが、県内では、RSウイルスとの重複感染により重症化する例が報告されておりますので、小さなお子さまをお持ちの親御さんは、新型コロナ同様、「手洗い」、「マスクの着用」などの基本的な感染対策を行うとともに、積極的な新型コロナワクチンの接種をご検討ください。

新型コロナをはじめ、感染症の感染拡大を抑えるためには、県民や事業者のご理解、ご協力が必要です。今一度、推奨される場面でのマスクの着用や手洗い、3密の回避などの「基本的な感染対策」を実践し、新型コロナに「うつらない」、「うつさない」、医療機関を「潰さない」ために、ご協力をよろしくお願いします。

【これまでのコメント】

令和5年度

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 保健医療介護部 感染症対策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟4階(南側)
電話:098-866-2013 ファクス:098-869-7100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。