沖縄空手 世界に誇る伝統文化(3)
世界に広がる空手の原点
発祥の地沖縄から、多くの人々が、世界へ空手を伝えてきました。首里で空手家として知られた屋部憲通は1927年ロスアンゼルスからの帰途ハワイに立ち寄り、剛柔流を創始した宮城長順は1934年ハワイの新聞社「洋国時報社」の招待を受けハワイへ渡航し、空手を指導しました。太平洋戦争後、南米や北米に移住した空手家たちは沖縄在住の空手家と連携を保ちながら多くの門弟を育成しています。フランスやスペインなどヨーロッパに単身渡航し、血のにじむような努力を重ね、多くの門弟を育成している沖縄空手家もいます。また米軍統治下の沖縄で空手に魅了され、修業にまい進した米軍人・軍属の空手家が母国で積極的に普及している例もあります。
1922年富名腰義珍が、東京で開催された第1回運動体育展覧会で空手を紹介するため上京。義珍はそのまま東京で居を構え、沖縄県学生寮であった「明正塾」で空手の普及に全精力を傾けます。その後、関西でも摩文仁賢和、宮城長順などが普及を開始。富名腰の指導した空手は松濤館流として、摩文仁系統は糸東流として花開き、世界に羽ばたいています。
日本の四大流派といわれている松濤館流、糸東流、剛柔流、和道流(大塚博紀開祖)をはじめ、戦後、急速に世界へ普及・発展した空手の原点は沖縄にあるのです。
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