真嘉比遊水地

ページ番号1003496  更新日 2024年1月11日

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写真:真嘉比遊水地

安里川流域の治水対策

安里川流域では、早期にかつ効果的に、下流域の浸水被害の軽減を図るため、河川改修と併せて、総合的な治水対策として、安里川に金城ダムを建設し、真嘉比川には遊水地を建設する計画を策定し、これまで整備に取り組んできました。
その結果、金城ダムについては、平成12年度に整備を完了し、真嘉比遊水地については、平成13年度に整備を完了しました。両施設の計画洪水調整量は、金城ダムが23トン/s、真嘉比遊水地が10トン/sであり合計33トン/sの洪水調節効果があります。
その具体的な効果については、例えば安里川の50年確率雨量(日雨量400mm)を越える平成11年9月の台風18号(日雨量477mm)によって、安里川流域においては面積約14.7ha、231戸の床上浸水がありましたが、両施設の完成により、浸水面積で85%、浸水戸数で90%の改善効果があるとの解析結果が出ています。しかしながら、金城ダムや真嘉比遊水地が供用されても、一部の低地帯等においては依然として床上浸水や床下浸水が起こる可能性があることから、浸水被害を抜本的に解消するために、下流から順次河川改修を実施していく必要があります。

遊水地の完成

真嘉比遊水地は、平成2年度に整備に着手し、12年の歳月をかけて平成13年度に完成しました。平成14年6月12日には、30分で31mm程度の集中豪雨がありましたが、真嘉比川から遊水地の上池へ越流し下流域の浸水被害が大きく軽減されました。遊水地の完成により、浸水被害の軽減はもちろんのこと、都市の中に生まれた広大な緑のオープンスペースは、潤いと安らぎを与える空間として、また、スポーツや各種イベントなど多目的に活用できる空間として、地域に大きく貢献するものと期待しています。

真嘉比遊水地の概要

  • 貯水容量:69,000トン
    (上池21,000トン、中池21,000トン、下池27,000トン)

イラスト:洪水調整の仕組み


  • 遊水地面積:45,000平方メートル
  • 洪水調整流量:10トン/s
  • 遊水地形式:3池3段方式(直列)
  • 排水方式:自然調節方式
  • 総事業費:約85億円

平成11年9月22日台風18号による床上浸水区域

イラスト:平成11年9月22日台風18号による床上浸水区域1


(床上浸水は231戸発生しました)
赤い部分が床上浸水区域

イラスト:矢印


真嘉比遊水地と金城ダム完成後
(シミュレーションによる結果)

イラスト:平成11年9月22日台風18号による床上浸水区域2


(床上浸水は約25戸程度に減少します)
赤い部分が床上浸水区域

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